2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

うあああ、三回忌忘れた。(三回忌法話)

六時半帰宅した。電話がかかって母がとった、「え、二時から三回忌?約束していた?」。うあああ、三回忌忘れた。「申し訳ございません、申し訳ございません。お経をあげにいっていいでしょうか、すぐ行きます。」着替えて走る。申し訳ないというのは、こん…

七日参り忘れる

最近お葬式の僧侶控え室で、隣のお寺の住職さんが「先日、七日参りを忘れて叱られたよ」といったので、「そんなこともありますよね。」なんて話していたら、私も昨日忘れた。思い出したのは今日のお昼だった。慌てて電話して謝って夕方お参りに行った。 だん…

メモ「浄土真宗の仏事」

真宗本廟とは何か、それは儀式をする場です。儀式とは御仏事(おんぶつじ)です。『蓮如聖人御一代記聞書』に「仏事は讃嘆(さんだん)・談合(だんごう)にきわまる」という言葉があります。もっと言えば、それが真宗の儀式です。「讃嘆」というのは、褒め称える…

法話ラッシュをふりかえる。

ふってわいたような多忙な日々、法話ラッシュが終わった。思えば自坊(自分のお寺)永代祠堂経(えいたいきょう・しどうきょう・えいたいしどうきょうと呼ぶ)のご満座(最終日)で話してから、11日から15日まで永代祠堂経法話、16日老人センター法話、17日四十九…

地震びっくり

石川県が地震。これまでの震災後のニュースで、石川もいつ来てもおかしくないと思っていはいたが、本当に来るとは!「仮面ライダー電王」を観て、「プリキュア5」を観て月参りに行くために1Fで準備をしていたら地震が来たので、娘のいる二階へ走り、身体…

カルト教団と浄土真宗の教え(後半)

祠堂経③07.3.25.後半トラックバック:どういうものがカルト宗教か。(「カルト問題研修」玉永寺こころおきらく日誌) 先月数百万人の人生を変えたという本「パワー・フォー・リビング」を無料で進呈するという謎めいたテレビCMが、流れました。日本ではまった…

カルト教団と浄土真宗の教え(前半)

祠堂経③07.3.25.前半 (讃題)まことに如来の御恩ということをばさたなくして、われもひとも、よしあしということをのみもうしあえり。聖人のおおせには、「善悪のふたつ総じてもって存知せざるなり。そのゆえは、如来の御こころによしとおぼしめすほどにしり…

少年の苦悩(後半)

祠堂経法話①07.3.23.後半 「同朋新聞」というのがありまして、この一から三面を今、佐野さんが担当しておりまして、その名も「人間といういのちの相すがた」という連載なんですが、人間としてあたりまえに生きているけれども、その与えられたいのちをどのよう…

少年の苦悩(前半)

祠堂経法話①07.3.23.前半 「人間といういのち相すがた」に聴く、それは宗祖親鸞聖人に遇う、聞くということになると思います、なぜか、親鸞聖人は人間を問うた。それを機、機を明らかにする、と聞いてきましたね、罪悪深重煩悩熾盛の衆生というた、ね。 和讃…

そらごとたわごと

祠堂経法話満座07.3.21. さあ、だんだん時間も迫ってまいりました、最後にはじめの話の続きをします。 秋に報恩講に初めて和田先生のお寺へ行った。先生のお話される姿、何をお話されているかは難しくてなんもわからなんだですけど、ああ何かとても大切なこ…

浄土真宗の本尊

祠堂経法話07.3.20.(後半導入の余談―浄土真宗の本尊) 昨日帰ってすぐ今日の原稿を作って、ご飯を食べて、風呂に入った。「ああ、たくさんのお参りやったなぁ、みなさん喜んで聞いて下さったなぁ、うれしいねぇ、」それから「立派な阿弥陀さんやったなあ。あ…

「永代祠堂経」とはなにか

祠堂経法話07.3.19. さて、今日はまず、住職さんに課題をいただきました、永代祠堂経とは何か、ということをお話します。祠堂経でお話しすることがありますので、祠堂経とは何かということを以前はお話することが多かったけれど、毎回呼ばれるので、そういう…

「三つ折本尊(みつおりほんぞん)」をはじめて使った。

21時に亡くなった知らせを受けて、金沢の病院へ行った。ご門徒の兄弟で他に身寄りがなく献体にすることになっているということだった。病院の霊安室はテレビで見るよりずっと明るくて狭くて暖かかった。持ち歩いている「三つ折本尊(みつおりほんぞん)」をは…

大切な猫のお葬式

月曜日に、七日参りに行ったんですが、ほしたら「ちょうどよかった」といわれた。かわいがっていた猫が死んでしまった。昨日の夜隣村で鼻から血を流して死んでいた。孫が泣いて泣いて死んだ猫を放さない、一緒に寝て泣いておる、わしもかわいそうで眠れなか…

今日は四十九日でした。

今日は四十九日でした。ぎょっっとするほどお布施と祠堂のお金をいただいたので、「こんなにいただくものではない、せめてこれだけ返したい」というても「ほんでいい。」とおっしゃるから、「ほんならこんだけ祠堂に上乗せにしましょう、祠堂ならお寺からも記念…

法義相続

祠堂経法話満座07.03.15. さてですね、父が突然亡くなって、僧侶の仕事をあちこちせんなんようになった。報恩講は、うちらでは20カ寺のお寺さんがおいでるから、参り会というて私も20カ寺行っている。それからお葬式に呼ばれる、セレモニーホールでやること…

祠堂経法話「自死・自殺研修会に行って」07.03.14. 後半

自死遺族は一人ひとり辛い体験をしても腹におさめ過去にしている。人間には回復していく力がある。物語(ものがた)っていくことで紡ぎなおす。これまで誰にも打ち明けることが出来ないかった遺族が、「同じ苦しみを抱える人と共に語る場によって、少しずつ自分…

祠堂経法話「自死・自殺研修会に行って」07.03.14. 前半

さて、今日は昨日お約束いたしました、自死・自殺研修会に行ってですね、どうしてもきいていただきたいことをまとめてきました。まず、「自死遺族に対する諸問題について」のお話でした。私たち僧侶は亡くなった時にすぐ連絡を受けます。その時に、僧侶の無知…

祠堂経法話「カルト教団」との違い07.03.13.

何気なく「cancam」という20代の女性雑誌を買って見た。「パワーフォーリビング」の広告が載っていた。ミュージシャンのm-floメンバーの写真とメッセージ、 何のために生まれてきたのだろう。 何をすべきなのだろう。 (中略) そして、あの日、僕は神を信じた。…

祠堂経法話②07.03.12.

みなさんようこそお参りくださいました。10日まで、おとといです。私の寺でも祠堂経をつとめました。実はこの祠堂経のお話をいただきまして、これはここのお寺優先だと、自分の寺の予定をずらして参りました。(笑) うちの祠堂経はじいちゃんが布教師をさせて…

『人間といういのちの相(すがた)』07.3.11.

さて今回は私の最も尊敬する先生であり、友人である、佐野明弘さんの言葉で「人間といういのちの相すがた」ということを共に考えていきたいと思います。 2011年に宗祖親鸞聖人750回忌をお迎えします。いま2007年ですから、あと4年ですね。余談かもしれません…

子どもに伝えたいこと

永代経法話をさせていただいていたら、後五分で終わるくらいの時に子ども数名を含む10人以上の人がぞろぞろと本堂に入ってきた。祠堂をあげられるご家族の方がおいでたのだった。 小慈小悲もなき身にて 有情利益はおもうまじ 如来の願船いまさずば 苦海をい…

浄土真宗にふさわしくない言葉

出典『真宗大谷派のお経』双葉社 監修 坂東浩(茨城県・報恩寺住職) 真宗の葬儀や法要は、仏徳讃嘆(ぶっとくさんだん)(阿弥陀如来の徳をたたえること)と、仏法に出(で)遇(あ)わせていただく得がたい縁として営まれる。以下に挙げる真宗門徒としてふさわしくな…

従弟のお説教

本日の永代祠堂経の講師は浄土宗のお寺の住職をしている従弟にお願いした。浄土宗には布教師の資格があり、七段階くらいの流れでお説教される。布教師の資格をとって間もない彼は「お話させていただく機会をいただいて勉強になってとてもうれしい」と毎回言…

雪の日

今朝はポトポト雪が降りました。雪が降ったから保育園をお休みしました。愛車はミニバンスポーツタイプ、スノータイヤをつけていません。車道に雪があると怖くてめげてしまいます。今年は暖冬で雪の気配がなかったので、一度もスノータイヤをつけなかったの…

永代経07.3.8. 講師 高田光順 師

(後半)今年の1月30日、突然、右目が見えにくくなりました。「どうしたのかなぁ、コンタクトでも外れたのかな」コンタクトは外れていません。眼鏡に付け替えても目の状態は何も変わらない、まるで曇りガラスから覗いているような状態で、真ん中が特に見えにく…

雪を選んだ永代経

雪が降った。例年そういえば「うららかで悲しいな」と思っていたら、こんなふうに寒くなったかもしれない。祖父の時代は「大寒」のさなかにしていた「永代祠堂経法会(えいたいしどうきょうほうえ)」だけど、寒くて準備する方も参る方も大変だろうから、いつ…

永代経の嵐

今日は永代経が終わってから、「出て行け!」「お前が出て行け!」と母と叫びあっていた。 自坊永代経の準備、まず掃除、花立、本堂に出すお茶やお菓子の準備、講師へのお土産やお茶菓子の準備etc.ほとんど一人で準備して来た。今日は時折雪が降る風が強くて…

そうだ、奉仕団へ行こう!

ご門徒から「奉仕団(ほうしだん)に行きたい」という要望があった。「その時にばばのお骨を収める」ということだった。感激した。そのおばあちゃんは何度も奉仕団へ行っていた方だった。おばあちゃんたちが元気だった頃、毎年春の彼岸に祖父母が呼びかけて「真宗…

父の命日

今日はふきのとうをとりに行った。おひさまはぽかぽか風が優しいうららかな日で、私はこんな日が嫌いだったことを思う。父はこんなうららかな日に死んだ。そういえば今日は命日だった。父のためのお経はあげないし、精進(肉魚を食べない)もしない。一つ、誓…