浄土真宗にふさわしくない言葉

出典『真宗大谷派のお経』双葉社 監修 坂東浩(茨城県・報恩寺住職)
真宗の葬儀や法要は、仏徳讃嘆(ぶっとくさんだん)(阿弥陀如来の徳をたたえること)と、仏法に出(で)遇(あ)わせていただく得がたい縁として営まれる。以下に挙げる真宗門徒としてふさわしくない言葉は、避けるか言いかえるようにしたい。
真宗にふさわしくない言葉】
×御霊前→○御尊前、御仏前(葬儀の表書きも)
×冥福を祈る→○哀悼の意を表す。お悔やみ申し上げる
×霊、み霊、魂→○故人
×草葉(くさば)の陰、冥土→○お浄土、み仏の国
×天国→○お浄土、み仏の国
×幽明境(ゆうめいさかい)を異(こと)にする→○お浄土に生まれる(還(かえ)る、参る)
×昇天、天に召される(キリスト教) →○往生する
×泉下(せんか)、お隠れになる(神道)→○お浄土から私たちを見守り導く
×永眠、安らかに眠る→○お浄土から私たちを見守り導く
×星になる→○仏となって私の心に生きつづける
×祈る→○念ずる、願う
×告別式→○葬儀
×戒名(かいみょう)→○法名
×回向する→○読経する、おつとめする
×引導を渡す→○おかみそりを行う
×追善供養→○追悼法要

◆上記資料をお渡しして、特に「天国」、「戒名・法名のちがい」「回向、自力の念仏、他力、如来の回向」「追善供養と追悼法要の違い」などをお話した。
(残念なことに?)みなさん興味深げに聞いておられた。がんばろう。

自坊永代経満座
「自坊永代経満座(じぼうえいたいきょうまんざ)」とは自分の生活させていただいているお寺での「永代祠堂経法会」の最終日のお参り、ということです。

五日間の永代経法会が終わりました。

一番お参りが多かったのは、「城端別院巡回お講」があった4日目で、20人くらい(ちょっい言いすぎかな)。満座の今日は10人くらい、こんなに多いと驚きます。有難いことです。でも、それよりもうれしかったのは、びゅーびゅー強い風が吹く日も、急にたくさん雪が降ったときでも必ず参ってくれる方がいること。誰かお一人参ってくださる方が必ずおいでる、約束したのではないけれどそういいきれたし、本堂を温かくして、雪をすかしてお待ちした。参ってくれる方がいた。参る人が少ないからと日にちを少なくするのはやめよう、今はそう思う。

連日共に聴聞させていただいていろいろ感慨深い永代経法会でした。興奮冷めやらぬまま、明日から五日間、布教の依頼をいただいています。楽しみです。