2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

復活三部作3 人間の姿をつぶさに覚えた

源信僧都の「往生要集」という書は地獄の様子が克明に描かれていることで知られる。親鸞聖人はこの源信僧都を、自分の所まで念仏の教えを届けてくれた7人の祖師の一人としていただいている。「横川法語」という源信僧都が書かれたものが(浄土真宗の)真宗聖典…

復活三部作2「慢」

「邪見憍慢の悪衆生(『正信偈』)」人間をつぶさにおさえた言葉 憍 自分について自らの心のおごり高ぶること 慢は他と比較して起す驕(おご)りで根本的な煩悩とされるが、憍は比較することとは無関係に起る。家柄や財産、地位や博識、能力や容姿などに対する…

復活三部作1「かわいそうに」

さて今日は読書感想文を披露したいと思いますが、その前に、また母の悪口を言いますが、うちの母は優しい人で、すぐ「かわいそうに」といいます。娘にも、私にも、他の人にも。昨日も「暑い中、衣着て、お説教って、かわいそうに、坊主も大変や、私は坊主に…

『教行信証』最後の言葉

『安楽集』に云わく、真言を採り集めて、往益を助修せしむ。何となれば、前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は、前を訪え、連続無窮にして、願わくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり、と。已上 しかれば末代の道俗、…

プールで思い出す名言

寝坊した。物音に起きたら6:40だった。ラジオ体操は6:30から10分、もう5分早く起きれたら遅刻ではなかった、おつとめの練習はその後7:00までなのである。45分に会場に着いたが誰もいなかった。今年は晴れが続いたので、練習はお盆までにしたので今日が最後の…

二回目。

正しいことを、正しいのだと指摘するように、命令するように。自分の弱さやだらしなさを棚に上げて、人に正しいことを主張する。 「わかるけど、じゃああんたはどうなのよ?」というと、即、下を向く。じゃあ言うなよ。情けない。そんなやつは飯抜き。 でも…

念仏十遍

父はその人のことを話す時、うれしそうだった。そしてよく「ずっと坊主が嫌いでしょうがなかったけれど、○○さんは違う。」と言った。夏休みのラジオ体操は○○寺で行い、終わった後「正信偈(しょうしんげ)」の練習をする。毎日子どもたちに、「はい、お念仏十…

「この慈しみのこころづかいをしっかりとたもて」

いかなる生物生類(いきものしょうるい)であっても、怯(おび)えているものでも強剛(きょうごう)なものでも、悉(ことごと)く、長いものでも、大きなものでも、中くらいなものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大(そだい)なものでも、目に見えるものでも…