2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

砂張(さわり)

砂張(さわり)は、日没勤行、初夜勤行、中陰壇での勤行に用いる。同朋奉讃式の場合も用いてよいことになっている。台なしで畳の上に直に置く。常は御文箱の奥に置き、そのつど、両手で持って外陣正面に出仕する。右膝斜め前に置き着座する。打ち方は撥(ばち)…

笑えないという小さな苦悩

今日はお墓を移動するからということで、読経を頼まれた。本家と分家の4人の方が参られて、三つの墓の前で、阿弥陀経、嘆佛偈、正信偈をあげた。短念仏のあと、同朋奉讃式の和讃を順にいただいた。 二つ目の墓の前で、嘆佛偈をあげていたとき、その家のおじ…

おじいちゃんの初月忌

昨年おばあちゃん94歳で亡くなり、隣の寺のご住職が76歳で亡くなり。今年はじいちゃんが92歳で亡くなりました。10月29日でした。まだ一カ月しか経っていないのですが、10月11月というのは、お寺はすごく忙しい。11月6日に葬式をしました。1・2日だんなの実家…

市民公開講座「真宗と原発について」

皆様もご存じのように3月11日に東日本大震災が発生し、大津波により東北地方の広範な地域に甚大な被害をもたらしました。さらに福島の原子力発電所がメルトダウンを起こし放射能物質が飛散するという、極めて深刻な事態となっております。 大切ないのちの問…

義なきを義とす

念仏には無義をもって義とす。 歎異抄十条 一つ上の同級生が好きだった言葉。彼がなぜそんなにその言葉が気に入っていたのか、実はよく分からなかった。若くて、特に苦労もなくて、正義を立てることさえなかったのかもしれない。 だから「義なきを義とす」と…

五濁悪時

友人の寺報を読み引きずり込まれた。 「阿弥陀経にある五濁悪世(ごじょくあくせ)を、宗祖はなぜ五濁悪時(ごじょくあくじ)と言いかえられたのか、3月11日にわかりました。宗祖は悲惨な状況を目の当たりにされたんです。」 古田和弘師の言葉 如来所以興出世 唯…

トゥール・モンド・シュシュ鞍月店

ふと、おいしいイチゴショートケーキが食べたくなった。普通のでは嫌だ、おいしくないといけない。イオンにはない。その店は金沢市合同庁舎の近くにある。娘を誘って、19時に家を出て行ってきた。車を走らすこと30分、1050円のイチゴがはいったロールケーキ♪…

白檀のお線香

夕方月参りに行ってきた。おばあちゃんはすでに線香を燃したようで香っていた。ふと線香の箱を見ると「白檀」と書かれていた。やっぱり違うもんだな。高いけど香りがいい。私は値段を当てることができた、ふふ。「沈香」のは5000円、百貨店で買ってこうよか…

未来は絶えずゆれうごく

カップヌードルのヨーダがでているCM、いいな。30秒のじゃないと。 http://www.cupnoodle.jp/cm/index.html 彼女はすぐ、「運命」という。90歳を過ぎて死んでも、自死でも、親が死ぬまで介護できたことも、悲しい別れも、きっとうれしいことも。ある人は運…

お菓子をもらったのがうれしくて

19時半過ぎから、あるおうちの報恩講のお勤めをしてきた。ここ数年私が勤めている。おばあちゃんと息子夫婦、孫娘さんと5人で、正信偈草四句目下、念仏讃三淘、和讃「三朝浄土の大師等」次第三首を赤本で勤める。御文は末代無知。家族みんなで声をそろえて勤…

福島の叫び声を聞く

11/16能登教務所で、福島県二本松市のTEAM二本松理事長佐々木氏のお話を聞いたことを一部だけですが、紹介します。二本松市は福島原発から直線で50km、政府は30kmで線を引いているから補償はない。しかし、ホットスポットは点在する。自主避難は個人の負担が…

集いへの参加

ちょっと遠いけど久々行ってきます。 11/16「福島の叫び声を聞く集い」TEAM二本松佐々木道範氏 福島県二本松市よりTEAM二本松理事長佐々木道範さんに来ていただいて公開講座が開かれます。福島のこどもたちを放射能から守るために私たちに何ができるのか、一…

金沢別院組代表出仕してきました

13日から18日まで、金沢別院報恩講引上会が勤まります。今日は組長(そちょう)さんに頼まれて組代表出仕してきました。去年は結願逮夜に出仕し、えらいことになったので、17日と18日はご遠慮することにしました。 10時からの逮夜は藺草履で北6(御代前六)、13…

衣体(えたい)標準色相見本

柴田法衣店の衣体(えたい)標準色相見本 http://www5a.biglobe.ne.jp/~koromo/NewFiles/sikiso_folder/sikiso_2.html じいちゃんの裳附は、本栗皮色(上座四等以上、上座共通衣体)のが多い。したがって私は着れない。 私のは結婚式にピンク(薄丁子)のが着たく…

精進料理

法話に呼ばれたお寺の客間で「我行精進忍終不悔」という書を見た。和田稠先生のものだった。 十方の世尊、 智慧無碍にまします。 常にこの尊をして、 我が心行を知らしめん。 たとい、身をもろもろの苦毒の中に止るとも、 我が行、精進にして 忍びて終に悔い…

真宗寺院が喪に服すということ

お友達のお寺の報恩講で、参り会の法中さんが「中陰中で」電話もなくご出仕いただけなかった。面倒なのでもっと簡単に言うと、友人の寺の報恩講で、「中陰中で」を公然の理由として電話もなしに参りに来ない真宗寺院の住職がいた。 いろいろ事情はあると思う…

赤本は悲しみにあふれる

「あかほんくんなんてね、にこにこ笑っているキャラクターだけど、あのキャラクターを作った人はこの赤本が本当ににこにこ笑っていると思っているんだろうか。この正信偈のどの言葉を見ても悲しみにあふれているのに。」と彼は言った。すでにあかほんくんを…

覚え書(麤紙・杉原)

式次第など、一枚ものは紙の輪を下にする。 お悔帖など何枚か綴るものは輪を上にして、縦書きになるよう右側に穴をあけ、お布施袋の紐などでとじる。 香儀の御礼は、麤紙(そし・杉原50枚か100枚、大判なら一枚30円) 麤紙という言葉を調べたけど出てこなかっ…

鼻つまみ者じいさん

村の鼻つまみ者じいさんの添いあいが亡くなった。そのおばあさんは長い間富山の娘さんが連れて行って面倒を見ていたので、じいさんは長い間一人暮らし。亡くなったおばあさんはじいさんとちがってとっても優しくて気が利いて新しいものをとりいれることがで…

法務等ご多用中

今日は村の人が亡くなって、朝からおおわらわ。明日はお通夜、明後日お葬式。導師は隣のお寺の姉さん(代務住職)。村では二カ寺が、仮通夜、通夜、葬儀に顔を出す。だからお隣のお寺がお手次でも、私も忙しくなります。 明日はおじいちゃんのお葬式でお世話に…

葬式後にすること

葬式に麤紙を渡せなかった寺院に挨拶と御礼。通夜に遠くから来ていただいた、K寺とA氏に不室屋 御汁箱 を持っていきました。いずれも香典返しのカタログを渡していますが、挨拶と御礼を兼ねて。 それから参り会の近くの寺院に麤紙を届けました。葬儀が日曜…

葬儀はべストメンバー

祖父の葬儀はべストメンバーが揃った。 導師 地区のお寺の相導師寺(お互いに導師を務める寺)住職 式司 祖母の葬儀も任せた方。私が非常にお世話になっている。祖父に「大変お世話になった」とおっしゃっていた。 承事 地区のお寺の長兄。これまで私たちがど…

生前論功

お弔いに来てくれた、現役のじいちゃんを知るご住職さんが、「あんたのおじいちゃんは何でもできる人だった。別院の報恩講の結讃をつとめておられたよ。」とおっしゃって驚いた。じいちゃんが末寺の式司を難なく勤めていたのはいうまでもない。家では草一本…

亡くなった人と添い寝すること。

娘はおじいちゃん(92歳)と寝ている。昨年おばあちゃんが94歳で亡くなった。おじいちゃんの日課には、隣の部屋で寝ている、寝たきりになったおばあちゃんを見舞うことがあった。おばあちゃんが元気な時は、戸をあけるたびに「戸を開けないで!」怒られること…

御会葬御礼の下書き

御会葬御礼前々住職 光明院釋寿慶 俗名寺本寿慶 去る十月二十九日寿算九十三歳を一期として 往生の素懐を遂げさせて戴きました生前中は共々に仏恩報謝の営みをさせていただき 一方ならぬ御厚情を賜りましたことを感謝申し上げますこの度葬儀に際しましてはご…