永代経の嵐

今日は永代経が終わってから、「出て行け!」「お前が出て行け!」と母と叫びあっていた。
自坊永代経の準備、まず掃除、花立、本堂に出すお茶やお菓子の準備、講師へのお土産やお茶菓子の準備etc.ほとんど一人で準備して来た。

今日は時折雪が降る風が強くて寒い日だった。暖かい日が続いたので、こんな寒さはこたえる。足元が悪い中参ってくださる方々がいる。

私自身も楽しみにして聴聞した。本堂が老朽化して歪んでいるのか、風がビュービュー入ってとても寒かった。そこで、皆さんが帰られてから、障子の隙間を大きな白い幕を垂らして風を防ぐことにした。そんなに手間はかからない、明日からは寒い思いはさせたくない。

母が言った。「寺というのは寒いものだ。この永代経はもともと大寒にしていたんだ、寒いなら厚着でくればいい。」「そんな丁寧なことをして、来年もできるの?あなたが一人で準備できないならするべきでない、寒かったらストーブを増やせばいい」

私の目の前には天候が悪くてもお参りしてくださる、聴聞に来られる方がおられる。幕を垂らすだけで風の寒さを防ぐことが出来るのに大声で怒鳴られて阻止された。ふざけんな。

そして、「お経一巻あげられないものが出て行け!」「お経一巻あげれるくらいで偉そうに!出て行け!」という虚しい言い合いとなった。

住職は夜勤で朝8時に帰宅、夜8時半に出勤の為、一度も顔を出すことなく眠っていた。お勤めなどは私がする。

正直、出て行きたい。