2010-01-01から1年間の記事一覧

来迎を信じて見えたもの…

永代経一日目は浄土宗の従弟に法話をお願いした。宗派が違うんだから不都合なことがいろいろあるけれど、違いがはっきりすることでかえって浄土真宗の教えを確認できることも多い。 従弟は来迎を信じて念仏せよという。 そして、従弟の祖母が亡くなる少し前…

中陰中の立花

23日に祖母の満中陰を迎える。19日から21日まで当寺永代祠堂経を勤めることにした。中陰中の立花は、名古屋教区教化センターの資料を参考にして、 華瓶は樒または、青葉 花瓶は無色花(下草、あせび、まさき、あおき等)を使う。色花、樒は使わない。 …

葬式が終わった。

葬式が終わった。朝から月参りに行って、お隣の寺へ行き、エクセルで作った収支決算書を香儀帳に書きいれた。「香儀」とは、寺方の「御香典」みたいなもの。式司さんから、よくやってくれて助かった、と褒められた。きっと先に浄土へ還っていった住職さんも…

加役

葬儀式準備のため21:30帰宅。洗濯後コインランドリーをさまよう。5軒目でようやく乾燥できた。1:30帰宅。 おばあちゃんの葬儀式の際、式司さんと承事さんに葬儀の全てを習ったので、加役なら務めることができそうだ。21日は10:00に出勤。

早朝の訃報

お隣の住職さんが亡くなった。また父を失ったように思う。逝去というべきだろうか、それとも…、お浄土へ還った。なにしろ御本人がおっしゃっていたから、間違いはない。 弔慰なんて言葉がふさわしいのか気になっていたが、先日教区から「弔慰金」をいただい…

初七日。

御会葬御礼 前々坊守 光由院釋尼美明 去る九月九日九十四歳を一期として 往生の素懐を遂げさせて戴きました 生前中は共々に仏恩報謝の営みをさせていただき 一方ならぬ御厚情を賜りましたことを感謝申し上げます この度葬儀に際しましてはご多用にも拘わりま…

背筋を伸ばして頬をあげて(にこやかな顔で)

伽陀は音域が広い。伽陀の練習は夜家でやるとあんまり気持ちよくなくて、まず犬や猫が鳴く、消防車に反応するみたいに。そしてガラスが振動することもあった。それは伽陀のせいでなくて単に風が吹いただけなんだろうが、「夜中に笛を吹くと蛇が来る」とずっ…

プロフィールの詳細

竊かに愚案を回らして粗古今を勘うるに、先師の口伝之真信に異なることを歎き、後学相続之疑惑あることを思うに、幸いに有縁知識者依らずは、いかでか易行一門にいることを得んや。全以自見之覚悟をもって、他力之宗旨を乱すことなかれ。よって、故親鸞聖人…

言葉からの響き

プロフィールを書きたすために過去の日記を整理していた。大事な言葉なのでここに残します。 廣瀬先生は、親鸞を初めて学ぶということになると「本願」「念仏」「信心」「往生」私たちの日常用語の中に入ってこないような言葉に対して一々それを解説する必要…

第八条

八 念仏は行者のために、非行非善なり。わがはからいにて行ずるにあらざれば、非行という。わがはからいにてつくる善にもあらざれば、非善という。ひとえに他力にして、自力をはなれたるゆえに、行者のためには非行非善なりと云々 一言で、「正しく」いうと…

蚊にかまれて思うこと

蚊が出てきた。今年は蚊が少ないと口々に言っていたし、自分もあまりかまれなかったが、三国(福井)の方をはじめとして、毎年暑いようなところで見た。秋に近づいてきたからそろそろお出ましだろうと予想していた。この時期蚊は次の子孫のために命掛けでがん…

「大石焼」への未練

硬い食べ物が好き。久しぶりに大阪の大きなおこしを食べた。子どもの頃、休みの度に大阪へいったからしょっちゅう食べた。ちっちゃいのよりこれが硬くていい。この夏、買いそびれて後悔しているのが、御在所ロープウェイ登り口にあった「大石焼」。おっちゃ…

また

実感がわかない。生きているのかどうかわからないと彼は自分について言った。今を生きるということがわからないことなのだと思う。

2010年光闡坊報恩講安居案内の言葉

自己探しや自己実現というような自己はない。自己とは出遇っていくものであり、呼び覚まされていくものである。 佐野明弘 光闡坊報恩講安居案内2010年9月24日(金)から27日(日) 24日13:30開講 27日12:00閉会 申込9月10日まで テーマ 遠く宿縁を慶べ―遇は帰な…

ようやく解凍モード

どうしてブログを見ることができないのか、と聞いてくれた方があった。 悩んで何人かの人に相談にのってもらうこともあった。 悩むのがよろしいと笑ってくれた方。 コメントに対応できなくなる気持ちわかるわー、と言ってくれた方。 コメントについていちい…

復活三部作3 人間の姿をつぶさに覚えた

源信僧都の「往生要集」という書は地獄の様子が克明に描かれていることで知られる。親鸞聖人はこの源信僧都を、自分の所まで念仏の教えを届けてくれた7人の祖師の一人としていただいている。「横川法語」という源信僧都が書かれたものが(浄土真宗の)真宗聖典…

復活三部作2「慢」

「邪見憍慢の悪衆生(『正信偈』)」人間をつぶさにおさえた言葉 憍 自分について自らの心のおごり高ぶること 慢は他と比較して起す驕(おご)りで根本的な煩悩とされるが、憍は比較することとは無関係に起る。家柄や財産、地位や博識、能力や容姿などに対する…

復活三部作1「かわいそうに」

さて今日は読書感想文を披露したいと思いますが、その前に、また母の悪口を言いますが、うちの母は優しい人で、すぐ「かわいそうに」といいます。娘にも、私にも、他の人にも。昨日も「暑い中、衣着て、お説教って、かわいそうに、坊主も大変や、私は坊主に…

『教行信証』最後の言葉

『安楽集』に云わく、真言を採り集めて、往益を助修せしむ。何となれば、前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は、前を訪え、連続無窮にして、願わくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり、と。已上 しかれば末代の道俗、…

プールで思い出す名言

寝坊した。物音に起きたら6:40だった。ラジオ体操は6:30から10分、もう5分早く起きれたら遅刻ではなかった、おつとめの練習はその後7:00までなのである。45分に会場に着いたが誰もいなかった。今年は晴れが続いたので、練習はお盆までにしたので今日が最後の…

二回目。

正しいことを、正しいのだと指摘するように、命令するように。自分の弱さやだらしなさを棚に上げて、人に正しいことを主張する。 「わかるけど、じゃああんたはどうなのよ?」というと、即、下を向く。じゃあ言うなよ。情けない。そんなやつは飯抜き。 でも…

念仏十遍

父はその人のことを話す時、うれしそうだった。そしてよく「ずっと坊主が嫌いでしょうがなかったけれど、○○さんは違う。」と言った。夏休みのラジオ体操は○○寺で行い、終わった後「正信偈(しょうしんげ)」の練習をする。毎日子どもたちに、「はい、お念仏十…

「この慈しみのこころづかいをしっかりとたもて」

いかなる生物生類(いきものしょうるい)であっても、怯(おび)えているものでも強剛(きょうごう)なものでも、悉(ことごと)く、長いものでも、大きなものでも、中くらいなものでも、短いものでも、微細なものでも、粗大(そだい)なものでも、目に見えるものでも…

同朋に会いに

「妄念妄想」 と、和田稠先生が言ったことをおもっていた。 同じようなことを源信僧都は、「横川法語」の中で 妄念はもとより凡夫の地体なり と書かれている。地体というのは立っているところなのだと、黒川(前)道場長が教えてくれた。どこまでいってもに妄…

パーシャルのいいわけ

ブログやめますと、お世話になった方に伝えました。新しく始める準備をしていたら、お気に入りというシステムに気付きました。 そこで登録いただいている方だけ閲覧可能にします。mixiみたいで変ですが、もう少し静かに考えたいのです。少し前に再会した言葉…

どこにいるのかわからない

自分の都合の悪いことは聞かず 嫌いな人は避けて無視して それでいいのだろうか 相手の気持ちを思いやることもなく 延々と思いを書くその言葉をぶつけられ悲しむ人がいる 私のブログは消えそうです。やめてくださいませんか。気付いてもらえないなら無視し続…

ウサギとパイナップル

モコちゃんはパイナップルが大好きです。パイナップルといっても生の物や乾燥した人間のおやつではなく、ペット用のパイナップルやマンゴーがあります。ウサギは猫や犬などのように体内に毛が入っても吐き出すことができません。そこでパイナップルやマンゴ…

深夜のアナゴ処理

午前二時、台所でガサガサ音がした。目を覚ますと、お兄ちゃんが釣ってきた大きなアナゴを処理していた。アナゴって海の魚なんだね。塩でぬめりを取ってから、三枚程度におろす。血に毒があるとのことで、いつもより気を使う。そのうちお兄ちゃんの持ってい…

坊守(ぼうもり)の現場

先日、地域の老人クラブの活動で○○サロンという会に法話を依頼されて参加した。「○○寺住職の○○さんです」と紹介を受けたが、簡単な自己紹介の中で「住職じゃないんですよ、坊守(ぼうもり)なんです。」と申したが、その後「どうもりさん」と呼ばれ、『どうぶ…

大悲無倦(だいひむけん)

気になってしょうがない言葉がある。大谷専修学院時代、先輩が「ちーぼう」なんて影で呼んでた竹中智秀院長先生の言葉。先日お気に入りのブログで見つけた。 出来る人には居場所が与えられ、 出来ない人には居場所が与えられない 「坊主の家計簿」よりhttp:/…