日暮之所感

ようやく解凍モード

どうしてブログを見ることができないのか、と聞いてくれた方があった。 悩んで何人かの人に相談にのってもらうこともあった。 悩むのがよろしいと笑ってくれた方。 コメントに対応できなくなる気持ちわかるわー、と言ってくれた方。 コメントについていちい…

復活三部作3 人間の姿をつぶさに覚えた

源信僧都の「往生要集」という書は地獄の様子が克明に描かれていることで知られる。親鸞聖人はこの源信僧都を、自分の所まで念仏の教えを届けてくれた7人の祖師の一人としていただいている。「横川法語」という源信僧都が書かれたものが(浄土真宗の)真宗聖典…

復活三部作2「慢」

「邪見憍慢の悪衆生(『正信偈』)」人間をつぶさにおさえた言葉 憍 自分について自らの心のおごり高ぶること 慢は他と比較して起す驕(おご)りで根本的な煩悩とされるが、憍は比較することとは無関係に起る。家柄や財産、地位や博識、能力や容姿などに対する…

復活三部作1「かわいそうに」

さて今日は読書感想文を披露したいと思いますが、その前に、また母の悪口を言いますが、うちの母は優しい人で、すぐ「かわいそうに」といいます。娘にも、私にも、他の人にも。昨日も「暑い中、衣着て、お説教って、かわいそうに、坊主も大変や、私は坊主に…

二回目。

正しいことを、正しいのだと指摘するように、命令するように。自分の弱さやだらしなさを棚に上げて、人に正しいことを主張する。 「わかるけど、じゃああんたはどうなのよ?」というと、即、下を向く。じゃあ言うなよ。情けない。そんなやつは飯抜き。 でも…

念仏十遍

父はその人のことを話す時、うれしそうだった。そしてよく「ずっと坊主が嫌いでしょうがなかったけれど、○○さんは違う。」と言った。夏休みのラジオ体操は○○寺で行い、終わった後「正信偈(しょうしんげ)」の練習をする。毎日子どもたちに、「はい、お念仏十…

同朋に会いに

「妄念妄想」 と、和田稠先生が言ったことをおもっていた。 同じようなことを源信僧都は、「横川法語」の中で 妄念はもとより凡夫の地体なり と書かれている。地体というのは立っているところなのだと、黒川(前)道場長が教えてくれた。どこまでいってもに妄…

パーシャルのいいわけ

ブログやめますと、お世話になった方に伝えました。新しく始める準備をしていたら、お気に入りというシステムに気付きました。 そこで登録いただいている方だけ閲覧可能にします。mixiみたいで変ですが、もう少し静かに考えたいのです。少し前に再会した言葉…

どこにいるのかわからない

自分の都合の悪いことは聞かず 嫌いな人は避けて無視して それでいいのだろうか 相手の気持ちを思いやることもなく 延々と思いを書くその言葉をぶつけられ悲しむ人がいる 私のブログは消えそうです。やめてくださいませんか。気付いてもらえないなら無視し続…

坊守(ぼうもり)の現場

先日、地域の老人クラブの活動で○○サロンという会に法話を依頼されて参加した。「○○寺住職の○○さんです」と紹介を受けたが、簡単な自己紹介の中で「住職じゃないんですよ、坊守(ぼうもり)なんです。」と申したが、その後「どうもりさん」と呼ばれ、『どうぶ…

大悲無倦(だいひむけん)

気になってしょうがない言葉がある。大谷専修学院時代、先輩が「ちーぼう」なんて影で呼んでた竹中智秀院長先生の言葉。先日お気に入りのブログで見つけた。 出来る人には居場所が与えられ、 出来ない人には居場所が与えられない 「坊主の家計簿」よりhttp:/…

お盆の報恩講

もうすぐ近くのお寺の報恩講、金沢ではお盆の7月14から16日である。なぜその日に報恩講なのか、「昔、その村のお母さんたちがおおぜい織物工場に働きに行っていた。織物工場はお盆だけお休みだったことから、お盆に報恩講をしてきたらしい」と聞いた。こん…

なむ南無の会(大阪)

なむ南無の会とは? 家族葬のなむ南無は、有志の浄土真宗寺院と葬儀社の協力よって生まれた新しい葬儀の形態です。 価値観の多様化や核家族化の進行で葬送に対するあり方は大きく変わりました。 今まで不透明で、わかりづらいものであった葬儀を、明瞭かつ負…

報恩講中日、撃沈。

報恩講中日、撃沈。あまりにもショックで後日書きます。書けるかどうかもわかりません。笑い話になる日が来るのか。とにかく初夜で大失敗。黒澤明の「生きる」にするべきでした。寝ずの番 [DVD]出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画発売日: 2006/10/18メディア…

白道(びゃくどう)

明日から報恩講、この期に及んで掃除をしなければならない。今年は小学生の時から捨てられないマンガを整理した。当然すごい量である。『きらら星の大予言』(あざぎり夕・講談社)に赤面し思わず隠した。『闇のパープル・アイ』(篠原千絵・小学館)は娘も気に入っ…

葬儀参列

某寺の前坊守さんのお葬式。数日前坊守会で、お通夜とお葬式どちらへ行こうかとちょっと話し合って「お葬式を豪華に、みんなでおくってあげよう」ということになった。ある方が、「私が死んだとき誰も来てくれなかったらさみしいから、お参りしなきゃ。」といっ…

報恩講準備ラストスパート

8:30からおみがき、村の人たちが集まった。むすめがちょこちょことお手伝いをして、「かたいね」と褒められていた。「かたいね」は、偉いね、おりこうさんね、という感じの言葉。母が寺の案内板に「六月二〇日八時半より 仏具磨き」と書いていた。「仏具磨き…

坊守会のお勤め学習会

駐車場について、やっぱり赤本いるよな、と、車に取りに戻る。通称赤本『真宗大谷派勤行本』と緑の本『同朋唱和勤行集(真宗大谷派宗務所発行)』二冊を持って行って大正解だった。正信偈草四句目下同朋奉讃、和讃弥陀大悲の誓願を、それと正信偈真四句目下を…

携行品、緑色のご遠忌用のお勤めの本

女子会に向けてシャワーする。ふだんオッサンといる時間が多いので、やっぱりちょっとワクワクする。13:30から坊守会、男子禁制でもないのだけれど、女性しかいない。今日は『正信偈』のお勤め練習をするようだ。初めての参加なので、詳しいことはわからない…

座配(式司)のあんちょこ

近くのK寺さんの報恩講ご満座に参勤した。ちょっと人数がかつかつで、私が座配をして、巡讃の二首目もした。座配をまかされるようになってから4年くらいだろうか。緊張して言い間違えることもあるのであんちょこを作った。色んな方のを聞いて専門の方にう…

報恩講参りあいの始まり

近くのお寺の報恩講中日だった。各お寺の報恩講は10月11月が多いが、私たちの地域はそれに重ならないようにして、6月からスタートする。7月や8月のお寺もある。今日はいわば報恩講参りあいの始まりの日でもあった。考えてみると半年くらいは声を出さない(報…

サッカーを見るたびに

だんなが同僚に頼み込んで勤務を代わってもらってテレビにかじりついていた。部屋の電気を消してテレビだけが光っていたので、声をかけずに見守った。ワールドカップカメルーン戦、勝ってよかったね。朝「おめでとう!」と声をかけたら、「俺に言われても・・・…

佐野明弘さんの本『―迷いに帰る―』一冊500円

ついに!あなたのお手元へ佐野明弘さんが!!佐野さんが監修した本『人間といういのちの相(東本願寺発行)』はあっても、佐野さんの法話が本になったのは(佐野さん本人いわく)はじめてなんですよ。大聖寺教務所での連続講座講義録『―迷いに帰る―』(2007年推進員…

父に似ている私

その人は、私が死んだ父に似ているといって目を潤ませた。海員学校で後輩だったのだという。「お世話になったんです。間違ったことまがったことが大嫌いな人で・・・」と語り始めた。その頃海員学校は後輩が先輩の服の洗濯やアイロンがけをしたり買出しなどの使い…

能登有料道路にて

いいな〜、今日の空は灰色で、海がいつもより近いみたい。白尾から高松くらいが海沿いで特に好き。ずっと走って山深くなるところも四季毎に美しい。 あの人に謝ろう、その事ばかり考えている。ずっと同じ立場で悩んで来たことがある。いろんな出会いのなかで…

深夜の独り言

娘がいるとガードが甘くなる。娘の対応におわれてしまって、相手への気遣いがおろそかになってしまう。会話に直球が多くなって、ゆっくり語り合うことが出来ない。それによって「いいひと」ガードがうまく作れなくてちょっと落ち込む。新しいところにお話に呼…

加筆、多忙

葬儀後すぐ能登有料道路にのって終点まで。14時から法座がある。娘を連れて行くから、着る服と、DSや宿題などの持ち物を準備した。私は何を着ようかな〜、というのはつまらない冗談で、もはや制服と言っていい、白衣+間衣+輪袈裟である。話すこともまあ…

外部からのフギン

今日のお葬式は、披露宴でお世話になった旅館の創業者で95歳で命終された。どうでもいい事のようだが、僧侶がお手次の寺から導師を含めて3人、近くのお寺の方4人、そして私と大人数だった。それぞれの地域によってやり方もちがうけれど、私のような真宗寺院…

これはレア、佐野明弘さんの本一冊500円予約受付中

ついに!あなたのお手元へ佐野明弘さんが!!佐野さんが監修した本『人間といういのちの相(東本願寺発行)』はあっても、佐野さんの法話が本になったのははじめてなんですよ!!、たぶん。私が一生懸命「小見出し(こみだし)」をつけたあの大聖寺教務所での連続講…

続いなみの父ちゃんの祠堂経

夜眠れなくて、ブログを更新したけれど、送信しないままだった。 今日いなみのとうちゃんの祠堂経をあげた。とうちゃんが死んだ日、がっくりした。口数少ないその人は、淡々と必ず参ってくれた。みんないろいろ理由があって参れなくても、とうちゃんは必ず参…