背筋を伸ばして頬をあげて(にこやかな顔で)

伽陀は音域が広い。伽陀の練習は夜家でやるとあんまり気持ちよくなくて、まず犬や猫が鳴く、消防車に反応するみたいに。そしてガラスが振動することもあった。それは伽陀のせいでなくて単に風が吹いただけなんだろうが、「夜中に笛を吹くと蛇が来る」とずっとばあちゃんに言われてきたのが染み付いてるようで、気がすすまない。
親友に声明(伽陀など)を習いに行った。彼女を誇らしく思う。私は生涯彼女にしか習うことはない。それでいい、満足なのである。彼女はいった、「○○ちゃん、なんで声がでてないかわかったよ、背筋を伸ばして頬をあげて、にこやかな顔で!」そうだ、以前もお聞きした。今度は忘れないよ!伽陀「先請弥陀」の、「場」と「不」は忘れないで気をつけたのだけどうまくいかず。「陀」が肝心、これも気をつけていきますっ。「直入弥陀」はやっぱりまだまだだな・・・。全体的な言葉運びはまずまずなんだけど、やはり「陀」がネックだ。オームΩみたいに、聞いてもなかなか出来ないもんだ。
帰宅して、二つの伽陀の一句目を練習したら、うるさすぎるとやっぱり娘に叱られた。およそ屋外では近所迷惑だ、夜以外にしよう。背筋を伸ばして頬をあげて。