復活三部作1「かわいそうに」

さて今日は読書感想文を披露したいと思いますが、その前に、また母の悪口を言いますが、うちの母は優しい人で、すぐ「かわいそうに」といいます。娘にも、私にも、他の人にも。昨日も「暑い中、衣着て、お説教って、かわいそうに、坊主も大変や、私は坊主になれないわ」と言われました。小さなころおばあちゃんにね、「かわしょに」と言われた時は、むしろ許されたようでうれしかったのに、年取って、知恵づいて、同じ言葉にいら立っている。これはいったいなんなのか。これが仏教でいう慢ということかもしれません。でも、考えてみると、このかわいそうにという言葉は、私はかわいそうでないところにいる言葉です。もっというと、人を上から見ている。さげすむといっていいでしょう。私のようなひねくれ者はそう感じる。だから自分は「かわいそうに」と言わないようにしているので、それでもつい言ってしまった時はオロオロしてしまいます。この本が素晴らしいかったのは、目の見えない人を決してかわいそうな人にしないところです。互いに無条件に尊いところで、尊敬したり、本当の意味で出会ったり、ということが描かれます。そんな願いを込めて一緒に読書感想文に取り組みました。(永代経法話より抄出)

点子ちゃん

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