法話原稿

東日本大震災・原発事故から思うことの今の私の結論

「よろずのこと、みなもって、そらごとたわごと、まことあることなき、ただ念仏のみぞまことにておわします(歎異抄後序)」 多くの人がいいと思ってきたことや思っていることが実はあべこべなのかもしれません。そして私もまた現代の豊さに有頂天で生きてきた…

報恩講でおろおろ話したこと

今日から○○寺報恩講がはじまりました。皆さんようこそお参りくださいました。お足もとの悪い中皆さんにこうして参っていただいていることを心から感謝申し上げます。 それではなぜ、こんな足元の悪い日にここにいるか。いろんな理由はあるのに、なかなかその…

大丈夫が気に入らない

久しぶりに帰ってきた妹が力説した。「大丈夫」が気に入らない、というた。妹は「なんか違う」と言いながらそれ以上言葉に出来なくて、興奮していた。何があっても大丈夫、大丈夫、本当にそんなことが大切か?なんでもものは考えよう、自分の考えによって、悩…

私も幸せなウサギにしてあげたい

昨日、モモちゃんの死を知りました。坊守さんに悲しいことを思い出させてしまいまして、本当に申し訳なかったです。二人で泣いていて、失った日を昨日のことのように話される姿に、どんなに悲しかっただろうと帰り道泣きながら帰りました。映画『犬と私の10…

NHK「鬼太郎幸せ探しの旅−100年後の遠野物語」より

現代人が忘れたもの、それを探すようなテレビ番組を見ました。 「鬼太郎幸せ探しの旅−100年後の遠野物語」遠野物語は今から100年前に民俗学者の柳田国男が書かれ、河童、天狗、座敷わらし、雪女…その遠野物語に憧れたのが「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる。妖…

戦争体験

永代祠堂経法話ご満座。前にアップした、法話の原稿の一部は使われることがなかったが、大変貴重な場となった。テレビを観ていると、「いい言葉・感動すること」をしきりに求めている気がしてなりません。たくさんの情報量のなか、「一喜一憂」という言葉があ…

釋尼安養(あんにょう)通夜説法

みなさん本日は釋尼安養(あんにょう)さん、○○さんの葬儀式、お通夜ということで、お集まりいただき誠にありがとうございます。このような大切な場に住職が来るのがあったり前なのですが、当寺は寺だけでは食べていけない貧乏寺で、住職は介護の仕事をしてお…

善法釋尼妙観通夜説法

みなさん本日は善法釋尼妙観さん、○○さんの葬儀式、お通夜ということで、お集まりいただき誠にありがとうございます。私は○○と申します。このような大切な場に住職が来るべきであるのに、当寺は寺だけでは食べていけないので、仕事をしておりまして、介護の…

『念仏の鼻』祠堂経(1)(後半)

さて、後半は元気を出して私の18番、というてもたいしたもんでもないですが、聞いていただくことにします。私は図書館へよく行く。三月からずっと忙しくて毎日みたいに法話の機会をいただいて、じいちゃんの七光りやね。有難いことに忙しくて、しばらく行っ…

祠堂経故郷に錦満座(前半) あいかわらず浄土真宗の仏事について

昨日はじいちゃんが今重体なんだと、90歳になって、耳がとおなって、立派な身体を持っているのになまくらで寝てばっかりおって、足も弱ってきた。いつの頃からか「くいちゅぶ」になって、おひつを開けてばっかりおって、なんでも取っててっては食べて叱られ…

父の七回忌

今日は父の七回忌ということで、皆様に集まっていただきまして、本当にありがとうございます。亡くなった3月4日のことを今でもよく想い出して互いに涙を流すこともあります。今年は法事をしなければならないということで、遅れてもなんてこともないことを…

祠堂経3日目満座『大経』真実の教 リベンジ

親友から「来月、是非お講にお話に来てほしい」と誘われまして、楽しみにしているですが、何やら課題があるそうで、 「家庭と真宗」家庭内での真宗・・・果たして、私たちの普段の生活の中に教えは生きているか? ということで、ちょっと息詰まってしまいました…

祠堂経5日目満座(最終日)

(ちょっとハプニングがあり、たまたま私の母と娘も参って話を聞いていた) ねぇ、お母さん、お母さんは旅行に行っておらんかったときのことやけれどもね、 叔母が一週間に一回くらい頻繁にばあちゃんの様子を見に来る。 「おばあちゃん最近、急に衰えてきたみ…

祠堂経3日目自己紹介

みなさんようこそお参りくださいました。先昨日から○○寺さんの永代祠堂経ということで、よんでいただきました・・・(略) さて、今日は自己紹介の代わりに、うちには猫がいる。動物大好きなお兄ちゃんが村の野良猫に餌をあげ、犬小屋に毛布をひいて簡単な居場所…

永代祠堂経 法話 08/2/21(一部)

こんにちは、昨日はどうもすみませんでした。こういうことは理由にもならないのですが、21日と22日だと思い込んで、疑っておらず、昨日ご住職から電話があって「今日ですよ!」といわれ目の前が真っ白になりました。本当にすみませんでした。とても残念です。…

「節分」の法事

今日は一周忌だった。「節分」ということが気になっていたので聞いてもらった。 浄土真宗の法事は死んだ人のためにお経をあげるのではなく、亡き人を縁に集い、お念仏の教えを聞く機会が開かれる場として願われてきました。 お父さんが亡くなってあっという…

追悼法会―念仏いりますか?

今日は「念仏いりますか?」という題の原稿を作ってきました。(30分前に仕上げました。) よく図書館へ行くのですが、行ったら忘れずに『マンガ日本昔話』のビデオを借りてくる。私の子どもの頃に放映していたから懐かしく、娘も気に入ってくれている、当然母…

御正忌法話―後半末法の仏弟子

さて12月のはじめに葬式があった。50代男性で、弔辞は「飲まん会」の仲間が「大好きだった」と涙ながらに語った。多くの人が思わずもらい泣きする、私も。ところが、最後は、予想はしていたが、「冥福」を祈っていた。予想していたからがっくりともしなかった。…

御正忌法話―前半御伝鈔上より

今日は御正忌ということで、昨日からまた呼んでいただいております。報恩講と同じようにお内陣の余間に親鸞聖人の御絵伝がかかっております。御絵伝の絵解きは聴かれたことがあるでしょうか、すでにご存知の方もおられると思いますが、今日ははじめに御絵伝…

御正忌法話―末法の仏弟子(佐野さんに聞いたこと)

今日は御正忌ということで、また呼んでいただきまして、ありがとうございます。蓮如上人の「御正忌」の御文は 11 そもそもこの御正忌のうちに参詣をいたし、こころざしをはこび、報恩謝徳をなさんとおもいて、聖人の御まえにまいらんひとのなかにおいて、…

通夜説法Nのおばあちゃんとの想い出から

みなさま本日は○○さんのお通夜にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。はじめにお詫びをしなければなりません、このような大切な場に当寺、住職が出席することができず、私が代理で参ったことを大変申し訳なく思います。亡くなったという報せ…

報恩講法話―日常の生活から、親鸞聖人の言葉や念仏の教えを聞いていきたい

挨拶 みなさんこんにちは、今年もJ寺さんの報恩講が今日から三日間勤まります。初日のお逮夜、初逮夜と言うのですが、私を昨年同様呼んでいただいて誠にありがとうございます。この村やったら餅屋の○○君、それから酒屋の○○君、○○ちゃん、○○ちゃんやらと同級…

両堂再建のご苦労

さて昨日から御正忌ということで、また呼んでいただいてたいへんうれしく思っております。昨日も申しましたが、本願寺第二十代達如上人という人は86歳の生涯で四度両堂焼失を目の当たりされています。 本願寺一代は親鸞さん、もっとも親鸞さんは本願寺を建て…

御正忌法話

本日はようこそお参りくださいました。今日は「御正忌」ということで、また呼んでいただきました。ご住職に声をかけていただいて甘えて、またへたくそながらもこの場に立たせていただきますことを本当にうれしく思います。 昨日は自坊の「御正忌」で、少し前…