福島の叫び声を聞く

11/16能登教務所で、福島県二本松市のTEAM二本松理事長佐々木氏のお話を聞いたことを一部だけですが、紹介します。二本松市福島原発から直線で50km、政府は30kmで線を引いているから補償はない。しかし、ホットスポットは点在する。自主避難は個人の負担が大きい。福島にいる人は決断をしている。危険だとわかって残っている。目に見えない放射能にビクビクせず、考えないで、子どもたちと楽しいあったかい家庭を作っていこうという決断をしている。僕はどんどん避難してほしいけれども、いろんな人に「危ないから避難しなさい」といわれるがわかっている。国や文科省が大丈夫といっている地では難しい。僕は危険だというけれども、危険だと言うことはその家族を追い詰めることになる。だから僕はきれいにするしかない。一日朝から晩まで除染しても畳二畳分。それでもやっていくしかない。ほとんどの人は絶望して、目に見えないものに危機感を持っていくことは難しい。
僕が許せなかったのは、(3月17日あたりだったと思いますが)二本松市民に除染作業をしていることが知らされなかったこと。これまで見たこともないヘリコプターがたくさん飛んで来て、子どもたちは、何も知らずに「珍しいから」とおばあちゃんに手をひかれ、ヘリを見に行った。18人全員が内部被ばくした。「危険な作業をしているから近寄るな」と教えてくれるだけの、簡単なことなのに、知らされない。
原発の報道を国や東電がきちんと流していない。11日以降、僕の寺は数人の家族の避難場所になっていて皆でテレビを見ていた。あの日、原発の原子炉建屋がふっとび、きのこ雲があがる瞬間に、みんなで見ていたテレビの映像が途絶えた。途中で消えた。原発の映像は建屋がふっと飛ぶ前の何も起こってない映像に変わった。」と、話された。二本松市の人に映像を見せないことができるのだな、差し替えることもできるのだな、この国は。私たちが何度も何度もみたあの映像を。ネットはどうだったんだろう。
:建屋が吹っ飛んだのは、3月12日、大きな水素爆発は3月14日。
http://wintomorrow.at.webry.info/201103/article_17.html
佐々木氏は12月にも石川県小松市でお話を聞く機会があります。「チーム二本松の賛助会員になってください」とおっしゃっていたので早速手続きしようと思う。
http://team-nihonmatsu.r-cms.biz/