砂張(さわり)

砂張(さわり)は、日没勤行、初夜勤行、中陰壇での勤行に用いる。同朋奉讃式の場合も用いてよいことになっている。台なしで畳の上に直に置く。常は御文箱の奥に置き、そのつど、両手で持って外陣正面に出仕する。右膝斜め前に置き着座する。打ち方は撥(ばち)を親指、人差し指、中指で下げるように持って、砂張の右内側、または左外側を打つ。撥は木製の棒に赤地金襴を張ったもの。
私の地域では、寺院葬儀式で最初に用意するのが、床の間があれば六字名号。卓上に三具足、金香炉、花瓶に樒。菊灯(油)。砂張。経卓に焼香準備、土香炉もしくは金香炉、香盒など。その他、炭、赤巻(線香)、抹香(出来れば上質のもの、白檀、沈香)。