生前論功

お弔いに来てくれた、現役のじいちゃんを知るご住職さんが、「あんたのおじいちゃんは何でもできる人だった。別院の報恩講の結讃をつとめておられたよ。」とおっしゃって驚いた。じいちゃんが末寺の式司を難なく勤めていたのはいうまでもない。家では草一本むしらない、寝てばっかりで、衣もたたまないし、汚すし、食べたもののゴミはぽいと捨てるし、家の前の柿の木の下で立ちションするし。でも亡くなってから、縁ある人からいろんな生前の姿を教えてもらって、すごい人だったと知って、尊敬する。
生前論功というものを教務所から届けていただいた。じいちゃんは「権大僧正」と書かれていた。死んだら位が一つ上がると教えてもらった。それは亡くなってからすごい人だったとわかるからなのかもしれない。