亡くなった人と添い寝すること。

娘はおじいちゃん(92歳)と寝ている。昨年おばあちゃんが94歳で亡くなった。おじいちゃんの日課には、隣の部屋で寝ている、寝たきりになったおばあちゃんを見舞うことがあった。おばあちゃんが元気な時は、戸をあけるたびに「戸を開けないで!」怒られることもあった。おじいちゃんは自分にもらったお見舞いのお金を、おばあちゃんの枕元に乗せていたことがあった。
おばあちゃんが亡くなったことは、おじいちゃんは理解したようなしていないような、たまに亡くなったことを思い出していたように感じる。だから、真っ暗な夜中に、おばあちゃんを見舞う時があったら、そこにおばあちゃんはいないけれど、誰もいないのは寂しいだろうからと、お母さんが、死んだおばあちゃん部屋で寝ていた。そのうち、「ママは一緒に寝てくれないから、私はあーちゃんと一緒に寝るわ。じいちゃんもおるし。安心するげん。」といって、娘は寝室を去っていった。じいちゃんと一緒に寝るようになって、一年余り。今朝もおじいちゃんの寝ている部屋で娘は起きた。6日までしか一緒に眠ることができない。最期までありがとうと、娘にいいたい。


私の妹もおじいちゃんの隣に寝て、一晩中ろうそくをつけかえている。母と私はギブアップ。母は「危ないから点けるな、おじいちゃんだってそうだった」というけれど、妹にかなうわけがない。「お母さんは、精一杯おじいちゃんの介護をした。私もたくさんいい思い出をもらった。後悔は少ない。けれど、離れた所に嫁いだあの子は、もう、枕元の火を絶やさないことしか、できないのでないか。あの子の思いどおり、ろうそくを点けてもいいじゃないか。」と私が言うと、納得したよう。最期までありがとうと、妹と甥にいいたい

さて、焼香順の書類を作ろうか。