報恩講参りあいの始まり

近くのお寺の報恩講中日だった。各お寺の報恩講は10月11月が多いが、私たちの地域はそれに重ならないようにして、6月からスタートする。7月や8月のお寺もある。今日はいわば報恩講参りあいの始まりの日でもあった。考えてみると半年くらいは声を出さない(報恩講のお参りをしない)ので、初日は毎年勤行がぎこちない。今日はだいたい15人くらいでお勤めしたが、いまいちだった。それで私を含めて声明について不安な数人が、こうだよ、ああだよと話していると、ベテランの先輩たちが、きさくに教えてくれた。それぞれ出来るといっても、考え方が違うので、本山で習うようなぎちぎちなやり方と、リラックスしてとにかくここだけは気をつけてとか、私もこれを間違えて焦ったよとか、こんな苦労もあったよとか、いろいろおっしゃった。こういうの贅沢だなあ、本当にうれしいことだと思う。みなさんに見守られて、なんとかできるようになってきた巡讃のお勤め。わかっているのに緊張から声がでなくなったり、淘がうまくなかったりするけれど、今年もがんばろう。