お盆の報恩講

もうすぐ近くのお寺の報恩講、金沢ではお盆の7月14から16日である。なぜその日に報恩講なのか、「昔、その村のお母さんたちがおおぜい織物工場に働きに行っていた。織物工場はお盆だけお休みだったことから、お盆に報恩講をしてきたらしい」と聞いた。こんな話に喜ぶのは老僧と私くらいなんだろうが、聞いてとってもワクワクした。でもふと、その時代のお母さんたちはお休みがなかったんだなぁと思う。お休みに報恩講に参ったら昼間ごろんと家で横になる日なんてないじゃないか。夜勤める「お初夜」も、日中働いている者は聴聞する時間がなく、その方たちのための夜の聞法会が「お初夜」だったという。
こういうときの鉄板御一代聞書が、

155一 「仏法には、世間のひまを闕きてきくべし。世間のひまをあけて、法をきくべきように思う事、あさましきことなり。
(蓮如上人御一代記聞書)

仏法は時間を作ってききなさい。暇な時や時間があるときに聴聞しようとおもうのは、おかしなことです。
暇でも聴聞になど行かない日々。ゴエンさんは偉い。