私の藤井部長(大地の会)

私が同朋会館をすなりんと共に走っていた時の研修部長が藤井慈等部長だった。(同朋会館は研修部の管轄)とても怖い印象がある。でも「本当にわからないことは部長に聞こう!」と思っていた。私たちのわからないことはHow to ではなく、安心の問題だった。同朋会館の中心は信心であり、浄土だった。


昨年の同朋会館教導補導の集いで、解散式勤行の和讃をこれまで勤めていた「現世利益和讃・南無阿弥陀仏をとなうれば」から、「弥陀成仏のこのかたは」にかえることになった。理由はいくつかある。個人的には寂しいが、かえないで欲しいと発言する気もない。私たちの藤井部長がこの「現世利益和讃・南無阿弥陀仏をとなうれば」を勤めることにした。念仏者の現世利益を親鸞聖人がうたったこの和讃を大事にされていた。

現世利益和讃 十五首 中より
<第十首>
南無阿弥陀仏をとなうれば 他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまえにて まもらんとこそちかいしか

<第十一首>
天神地祇はことごとく 善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに 念仏のひとをまもるなり

<第十二首>
願力不思議の信心は 大菩提心なりければ
天地にみてる悪鬼神 みなことごとくおそるなり

<第十三首>
南無阿弥陀仏をとなうれば 観音勢至はもろともに
恒沙塵数の菩薩と かげのごとくに身にそえり

<第十四首>
無碍光仏のひかりには 無数の阿弥陀ましまして
化仏おのおのことごとく 真実信心をまもるなり

<第十五首>
南無阿弥陀仏をとなうれば 十方無量の諸仏は
百重千重囲繞して よろこびまもりたまうなり

出遇えた喜びと、かわっていく悲しみ、なんだか泣ける。そして、「藤井慈等部長、お育ていただきまして、ありがとうございました。」