DVD『精霊流し』

つっぱるあごと共に『精霊流し』を観た。ずっと「弔う」ということを考えている。「弔う」とひとくくりにいうとわからなくなるのかもしれない、逃げたり、くらましたりする言葉ではある。要するに、亡き人とどう関わるか。もっと具体的に言うと、葬儀式をどうするか。従来は枕経、寝ずの番、仮通夜、通夜、葬式、初七日、七日参り、法事をしてきた。その間に祠堂をついてきた。それはどこから来るのか、習慣だから、ということだけでないものがあるように思える。
そしてそれは葬儀式だけではない。小さい子どもを亡くした月忌参りにいっている。毎月お内仏にはプリンやあめ、子どもの好きそうなお菓子が置かれている。昨日のことのように涙を流すこともないくらいの遠い日の別れ。弔うことに自己満足なんてあるのだろうか。

精霊流し [DVD]

精霊流し [DVD]

こちらにするべきだったか、いや、静かな午前中のほうが観やすい映画だった。住職はいまだスト中。