村祭り

青年団のH(呼び捨て)に「祭りで皆寄るから、来てよ!」と声をかけてもらったので、娘も行きたがるし、6時半に村の公民館へ行った。今日は村祭りの前夜祭で、はっぴを着て、子どもたちが笛を吹き、棒を振り、獅子が舞い、細長い村の両神社を練り歩いた。それから神社の社に入って何やらしていた。「寺だから」と今まで遠慮してきたので、生まれて初めて見た。おそらく妹は見たことがないと思う。
子どもがいなくなっている。K(呼び捨て)にいわれ、来年は娘も祭りの笛を吹くことにした。私は「寺だから」という理由で出ないことで、幼心に「寺」ということを考えた。娘は「寺だけど出る」ということで「寺」を考えればいいのかもしれない。
今まで大切に伝えられてきたものを出来ることなら次の世代に伝えたい。寺たるもの声明の儀式作法ばかりが大事、とはいえないだろう。懐かしい笛や太鼓の音、HやKやAやT、一緒に小学校へいっていたガキ共が頼もしい大人になって、村の子どもたちを育てている。