祠堂経4日目日記

永代祠堂経法話五日間に呼んでいただいて、今年で3年目になる。
今日法話の休憩時に、お寺の娘さんが、「昨日、村のおばあさんのところへお見舞いに行ってきたのだけど・・・」と話してくれた。おばあちゃんは去年から抗がん剤の治療をしていて、それがちょうどこの寺の永代経の時期で、参れなくて残念だと。「あのねぇちゃんの話をききたい」とおっしゃっていたと。


「あのねぇちゃんの話をききたい」
そんなことを思ってくださる方に、胸がいっぱいになって、法話の帰り道の娘を迎えにいく車で繰り返していた。
疲れで風邪をひいてしまって体が辛いけれど、どうしても法話にはでたい。
先生もそうだったし、おじいちゃんもそうだった。そのわけがなんとなくわかる。法話している時は元気でいきいきする、身体のほうがよくわかっているのかもしれない。


このお寺に話を聞きに来てくれている方が、近くのお寺に、「いい話をするんだよ、是非お話してもらうといいよ」と勧めてくれて、そのお寺にも4月に呼んでいただく事になった。すごいことやね。身に余る光栄です。


「がんばる」なんて言葉はあんまり好きでないけど、この時期は「がんばりたい!」なんのためなのかまだはっきりしないけれど、名利心というよりも、もっとあたたかい、土徳のようなものに求められているような気がなんとなくしている。