わくわく読書タイム『親鸞の仏教と宗教弾圧』(藤場俊基著)
来た、来た、来たー♪注文していた本が昨日来た♪
今、なんだかとても新しい物を読んでいるのだわ♪となんだかうれしい!
- 作者: 藤場俊基
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 単行本
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親鸞の仏教と宗教弾圧―なぜ親鸞は『教行信証』を著したのか(著者:藤場俊基 発行:明石書店)より
「後序」と呼ばれているところには親鸞自身の身の上に起こった出来事に関する記述があるのですが、出来事が起こった順番に並んでいないという問題があります。
どういう順番になっているかと言いますと、いわゆる承元の法難の記録が最初にあります。この時親鸞は35歳です。そして次は勅免の記述になりますが、このとき親鸞は39歳で、次の法然の入滅は、翌年の40歳の時のことです。ここまでの三つの記事は35歳、39歳、40歳と、出来事が起こった順に並びます。
そして次の、しかるに愚禿釈の鸞、建仁辛の酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す。
とあるのは、親鸞29歳の時の出来事です。ここで年代が逆戻りしています。その次に『選択本願念仏集』の書写と法然の肖像画の図画(ずえ)を許されたことが書かれています。これは親鸞33歳のときのことです。
今上諱為仁(きんじょういみなためひと)という記述がありますけれど、(略)「今上」という語は、その文章を書いているその時点で、その任にある天皇にしか使わないということです。
そうしますと、この「今上諱為仁」という文言は土御門天皇が在位していた期間にしか書かない表現だということになります。(略) 土御門天皇は親鸞が38歳のときに退位しています。ですからこの「今上諱為仁」という文言を含む、承元の法難の記録は親鸞が38歳以前に書かれているということです。
親鸞が『教行信証』の原案的なもの、いわゆる草稿を書きはじめたのは、50歳代の前半であろうといわれています。ところが、この法難の記録文書は、それよりはるか以前の38歳までには存在した。それを『教行信証』に転載する形で載せた。つまり、自分の書いた文章ではあるけれども、引用したといいますか「文類」として置かれたものだということになります。
「すっごー・・・」と頁をめくっています。この執拗さって賞嘆ものです。愛しています。
ということで、読書タイムに入ります。
本屋さんやアマゾンで買うと1800円+税で、1890円です。私も少し在庫がありますが、(ぱるる同士なら)手数料はかからないけれど、冊子小包送料が290円なので、1990円になりますが欲しい方には対応いたします。