ギャース帰宅

ギャースが旅から帰ってきた。報恩講が終わった次の日に旅立ったので、一週間いなかった。「いってきます」も「いってらっしゃい」もなくでかけた。

報恩講の初日、私は庭のぼうぼうになったぜんまいと池の石の脇の草を切ったりほかしたりした。案の定ギャーっといった、激怒しておさまらず、報恩講中に怒鳴りあったりまでしていた。ご満座には一切口をきかなくなった。
山野草だかなんだか知らないが、生やしていいところとそうでないところがあるのである。父が亡くなってから10年、ずっとがまんしてきたがようやく切ってやった。言っておくがぜんまいはもう生えてきた。私はまめではないので、次に切るのは来年の6月21か22日だろう。山野草は知らない。角に土付きで捨てた。
「おかえり」も「ただいま」もなし。
しばらくして、なんかわからんが、機嫌がなおった。梅とっといたのがよかったかな。畑の野菜もちゃんと収穫して食べていたのも。夏野菜はジャンジャンなるので放置すると木を痛めるらしい。木は痛まなかったのだろう。あとは…。
「お皿を洗い終わったから、もしよかったらここで一緒にワイン飲まない?って言ってたと、伝えてきてくれるかな。」というと、なんやしらんけど、娘が飛び跳ねて大喜びした。ギャースとキャースとドギャースがそろって土産のワインを飲んだ。キャースは子どもだから自家製梅ジュースにした。ウサギ大小も一緒。そして夏の旅行プランを立てた。「ごめんね」ってあえていらないと思う。