大切にしてきたこと

先日あるお寺の報恩講でぐりさんにあった。ぐりさんはネット仲間で何度か電話でお話ししたことがあったが、お会いするのははじめて。でも想像どうりの方だった。
「震災後、話せなくなってしまい、スランプです。」というと、「また、かっこつけようとしているのかいね。」とおっしゃった。的を射ているので、「そうなんです。」と答えた。自分にないもので飾ろうとしているのか、いや、カッコよく飾りたいからぴったりする言葉を探しているのか。そんなことを繰り返し考えていた。
ふと、O兄さんと飲んでいた時、「震災前に話していたことが、話せなくなってしまった。」という私に、「その震災前に話していたこと、を俺は聞いてみたい。」といったことを想い出した。その時私は首を横に振ったが、ぐりさんの言葉に重なってはっとした。
そうか。私に話を依頼されているのだから、大切にしていることを、大切にしてきたことを話せばそれでいいんだな。

できないものになって力をだしてがんばる。
竹中智秀

私はまた、できないものを排除し、その物差しで、できない自分を排除して生きあぐねている。できないものでいい。喜んで話した時、和田先生は

力を出してがんばるなんて、できないですよ。
和田稠

とおっしゃった。がんばらなくても、生きてもいいんだ。当然、がんばっても生きていい。
ぐりさんありがと。今日も難しいかな…