お盆。

お盆は暇である。じいちゃんの代からずっと、墓参りをお願いされることなんぞ一軒あるかないかである。だからじいちゃんは長い間盆は京都の総会所で法話をしていた。それで15日に親族の集いを墓参りメインで僧侶を交えて毎年していたお家があって、21歳の私がじいちゃんの代役で早々に坊さんデビューさせてもらっていたことを、最近聞いた。その墓参りの親戚の集いが無くなってから何年経っただろう。そこのじいちゃんもおばあちゃんももう亡くなった。
今日は珍しく法事があった。さっぱり話せなくなっている私は、昨日の朝日com.のイタコの記事を紹介した。私も父から最後に聞いた言葉が「仲良くせんなんぞ」ということだった。昨夜、ロードショーの『かあべぇ』を観て泣いていたが、兵隊になった山ちゃんが「あの世から守る」といって死んでいった。それぞれに別れ方があるだろうけれども、残していかねばならない者への思いはそう違わないのかもしれない。