親鸞聖人の嗚咽

そりゃ、毎度鳴り響いてる、歎異抄第四条「慈悲に聖道・浄土の変わり目有り」。「中日春秋」の筆者が『方丈記』に鴨長明の嗚咽を聞いたように、この「しかれども、思うがごとくたすけとげることが、極めて有難い(たすけとげることがほとんどない)。」という言葉に親鸞聖人の嗚咽を聞く思いがする。私が人を助けることなんてとてもできないのだと。だから念仏というのは真実から私を照らし出すこと。たすけとげることが、極めて有難い(有ることがほとんどない)から、できないものになって立ち上がる。私にこの言葉を伝えてくれた水戸の友人はどうしているのだろう。