自然のヨウ素をとるためにコンブなど食べよう。「海藻レシピ」参照

もう少しヨウ素についてだけ話します。これは能登原発事故が起こった時の為の防災シートです。ここには、「原子力災害の予防としてヨウ素剤が有効です。事故前・直後に服用すると、放射性ヨウ素の取り込みを防ぎ甲状腺障害から身を守る」とある。購入先も書いてあるけれど、国が管理していて入らないとも聞いています。今は全て福島にいっていると聞いています。それから、うがい薬にヨウ素が入っているといって、何でもない人が飲むとかえって健康被害がおこったと、一時期ニュースにありました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110324-00000000-health-ent 
「放射性ヨウ素安定ヨウ素剤――うがい薬服用がダメな理由」
日経ウーマンオンライン(日経ヘルス) 3月24日(木)12時53分配信


こんぶ10cm角(10cm四方)でだしをとり摂ることで、16から18mlのヨウ素がとれる。これの二倍ほどがヨウ素剤一錠。逆に言うと、これでヨウ素剤一錠の半分が摂れる。
ある資料では、昆布>ひじき>わかめ>のり の順にヨウ素が多いそうで、
昆布を1とすれば、ひじきはその半分、わかめはその半分、海苔は100分の一
参考:佐野○弘師 2011.3.21.講義、衛研リポート http://www.hyogo-iphes.jp/kikaku/report/eiken/report13.pdf
  

それで、なぜヨウ素ヨウ素というかというと、放射能ヨウ素131。ヨウ素はもともと自然にあるもので、カルシウムみたいもので、体に必要なものです。ヨウ素は、甲状腺ホルモンと関係し、精神を安定させ、心身ともに活性化してくれる働きがあります。また他の資料には、ヨウ素が不足すると、感覚や運動が鈍り、頭の回転が遅くなる。これが海藻を食べよといわれる理由の一つである。認知症の予防になる。
だから体がその必要なものと間違えて人工の放射性物質ヨウ素131を甲状腺にため込んで甲状腺の障害がおこる。昆布やわかめを放射線事故の事前や直後に食べるとよいというのは、甲状腺ヨウ素ですでに満足させておけば、人体内で放射線をだして細胞を傷つけるようなものを「腹いっぱいやしいいわ」と取り込まなくなる、ということなんだそうです。


ただしこのヨウ素セシウムに効かない、ヨウ素131だけに効く。しかし、ヨウ素が先に大量に来る。そして、マスクはセシウムにもヨウ素にも効く。
こんな記事を目にしました。

http://www.flickr.com/photos/mixtribe/5520234743/
ヨウ素の一日の必要量は昆布1グラム、干し昆布を使うなら10グラム。被曝前に摂取が良いとされてますが、これ以上の過剰摂取は不要とされてます。小さい子供にはヨウ素は必要ですが大人は特に必要ないとのこと。平均的日本人の食事でまかなえ、毎朝、味噌汁で飲んでいれば十分です。あとは、甘いものを控えて体を締めておくと良いと言われてます。

まず大事なのが以下の3つが大原則。放射線に近づかない。遮蔽された場所にいる。時間の経過を待つ。
以上ですが、必要以上に過敏になってストレスをためるのが一番良くないです。

「海藻料理レシピ」見つけた。http://ihope.jp/recipe.htm
数値などはいろんなところを見て調べて書いてみた。「ヨウ素ね、わかめのヨウ素なんて微量だしね」と鼻で笑われたりもした。いろんな学者や知識者や専門家がたくさんおられることだろう。でも「海藻レシピ」を作ったのがJCO臨界事故で原子力災害の恐怖を体験した母親たちが、子どもたちを放射能の被害から守るために考え、実際に試作したものであるということを、私は選ぶ。子どもを守るために勉強しているのだから。
2011.3.28.永代経法話より