11日から13日まで永代経法話

11日から13日まで永代経法話を勤めた。11日の2時40分、お話をしていたらおばあちゃんたちが一斉に上を向いた。本堂の電気がゆらゆら揺れている。立っていて揺れを感じなかったが、後ろを向くと瓔珞(ようらく・天井から吊り下げられたもの、荘厳具のひとつ)が長い間揺れていた。地震だとそこにいる誰もが思った。話に身が入らないので、能登の震災の時に遅遅と現地に行って後悔したことを話した。「よかった」や「がんばれ」が空しく、人を傷つける言葉になったこと。
家に帰ると八戸港津波にのまれる様子を中継でうつしていた。言葉を失った。
それでも、何事もなく夕食を食べ、明日の原稿を整理した。ふと今どこにいるのかと思った。いつも通りの話しが出来るわけない。
12日も13日も午前中に法話原稿を作った。法話があったおかげで今一度親鸞聖人のお手紙、恵信尼さまのお手紙、そして歎異抄第九条をいただいた。
帰りに銀のぶどうのバターの木のお菓子をいただいた。東京のお菓子で今一番好きなお菓子。ありがとうございます。生きてるうちに食べておこう。みなさんとまた会えるだろうか。