阿弥陀経の六鳥「舎利」

報恩講も忘年会もクリスマス会も終わって一段落。先日楽しみにしていた『阿弥陀経講義』の本が届く。バタバタしていて送金出来なかったけど、明日郵便局に行きます。
ここ二週間ほど探していたことがある。仏説阿弥陀経に描かれる浄土の六鳥、鳥の一つ「舎利」とは何だろう、ということ。何人にもたずねてみたが、誰もはっきりしなかった。

また次に、舎利弗、かの国には常に種種の奇妙雑色の鳥あり。白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命の鳥なり。このもろもろの衆鳥、昼夜六時に和雅の声を出だす。その音、五根・五力・七菩提分・八聖道分、かくのごときらの法を演暢す。その土の衆生、この声を聞き已りて、みなことごとく仏を念じ、法を念じ、僧を念ず。『仏説阿弥陀経』(聖教電子化研究会  http://www.icho.gr.jp/seiten/html/127.html より )

ネットでじっくり検索してみると、この「舎利」は「百舌」であると書かれていることが多い。その他、「サギの一種」、「九官鳥」というものも見られた。絵で描くと鳳凰のようなものでなく、ほかの鳥に比べてちっこい。某法衣店の小カタログの表紙に描かれたのを見て「」と勘違いしたよ、恥ずかしい。あらためてウィキペディアで両鳥をみてカタログを見てみたら、たしかに百舌が書かれている感じです。
お釈迦様のお弟子「舎利弗」は「舎利子」ともいわれる。インドにシャーリという鳥がいるそうで、舎利子のお母さんは、目がその舎利鳥の目に似ていたため、舎利と呼ばれていて、その舎利の子だから、舎利子というのだとか。
「共命鳥」は若かりし頃、専修学院で課題になった。「迦陵頻伽」は嘱託補導時代、知らなかったことを恥じた。「鸚鵡」、「孔雀」はわかるが、白鵠や舎利がいったい何なのか、今もわからないことに気付いた。案外はっきりしていないんだろうな。
ちなみに、「白鵠」を「白いにわとり×」と勘違いしていたが、「鶴」や「白鳥」であらわされているのを目にした。