固まった手

お母さんが老人会で温泉へいったので、祖父母の介護、今夜は私が担当です。寝たきりのおばあちゃん、とうとう褥瘡になってしまいました。ケアマネさんの協力、町医者さんの親切、そしてお母さんの懸命な手当てで一時よりよくなったようで、町医者さんが驚いてました。そんな言葉が何より力になるから、本当に素晴らしい方です。
母は手当ての仕方を伝えてから「もし出来ないようならしなくていいよ。」と申し訳なさそうに言った。申し訳ないのはこっちだ。しかも出来ないわけがない。昔とった杵柄、それが仕事だったんだから。
人間の体というのは動かないと固まってしまいます。介護の施設に勤務していた時見た利用者さん達の手と、おばあちゃんの手が同じになってしまった。ごめんなさいと泣くしかない。