懐かしい念仏

月忌参りを二つ終わらせて、金沢別院定例法話へ。もう10年以上の付き合いになる富山の先輩が講師。こんなふうに聞く機会がなかったので、とても新鮮だった。
本山でお会いすることが多くて「なまんだーぶ、なまんだーぶ」とやたらでかい声で念仏する兄ちゃんだった。金沢別院でも兄ちゃんは「なまんだーぶ、なまんだーぶ」とでかい声で念仏した。私のおじいちゃん・おばあちゃんは「なま(ん)だぶつなま(ん)だぶつ・・・」と言ったので、念仏ブツブツする時はそういうもんだと思っていたが、あのブツブツにも方言があるに違いない。
先輩の念仏は懐かしくて、背中を見ていた日々を想った。講師控室で「若いとき、なんもわからんけど、聞く場に座っていてよかったよなぁ(笑)」と言ったからうなずいた。いい時にいい出会いをしたと思う。
知らされたこと、同感したこと、共感できないこと、いろいろ思いながら聞いた。そして、ちゃんと鱗を落としてくれた。やっぱり先輩だなぁと、思った。