ファンレター?

“先日のお通夜の話に感動した。”と、“ご門徒が少なくとも生きる道はあるからがんばってください。”と書かれた匿名のハガキが届いた。かなり驚く。うれしいことなんだろうけれど、なんだか複雑な気もする。どううけとっていいのかわからないような感じ。
いつの間にか通夜説法の賽銭を集めないのが当たり前になった。大体八割くらいはもらえない。ここ数年のことだと思う。なんで無くなったのか、いろんな理由はあると思う。話しても賽銭はもらえないし、話さなくても文句も出ないだろうけど、「話す以上は賽銭ください。」という気にもなれず。むしろお賽銭がもらえないなら話さないのは、大事な機会を逃しているように思う。そんなときしか聞く機会が無い、そんなときくらいは聞いてやろうかと思う、坊主の話なんだと思っている。
お通夜という大切な場で、これからも一生懸命語りたい。