見てないフリで

先日、月参りに「いつもより早くてごめんなさい!」といって参りに行った。二時間くらい早かったつもりが、よく考えてみたら大ボケで一日前に行ったのだった。「明日出なおした方がいいかな?」と言ったけれど、「いいよ、いいよ、参って行って、今日花を買ってきてもらう約束だったからまだ花がないけれど」と言われた。仏間の前で「ちょっとまってね。」と言われたので、なにかお手伝いをしようとふと見ると、お内仏の中央に○○苑の本尊、釈迦○○像が。見てないフリで後ずさる。数分後いつもの荘厳(しょうごん・お飾りのこと)になり、「参ってね。」と呼ばれた。線香を立てて燃やした跡があった理由がわかった。片付ける(隠す)ということは、何もかも分かっているという事なので、もう何もいう気になれなかった。何もふれる気はない。・・・おばあちゃんのいとこ。その財閥はそのことによってその一代で大変なことになったと、そういえば遠い記憶に聞いたことがあった。だから嫌いだったことを思い出した。