今日おいしかったもの

今日一番おいしかったのは、静岡の、父の友だちから贈られた伊勢海老。私たちは手をあわせて食べた。伊勢海老のいのちということよりも死んでなお贈り続けてくれる友の愛情に、心で泣いた。もちろんうれしくて。言葉に出てくるのは「伊勢海老っておいしいね!」とか「おー、(汁に)すばらしいダシがでている」ということ。静岡の方にはお馴染みの伊勢海老なのかもしれないけれど、石川県民の私たちにはそうはいかなくて、毎年、生きたまま送られて来るこの贈り物を発泡スチロール越しに死ぬのを待って料理している。機が熟して、今夜、塩茹でと鍋にする。ありがとうございました。静岡の人はたいへん上手いものを常時食べていると思いこんでいる。


次においしかったのはお葬式でもらったパイナップル。もらうのが普通である地区があるが、私にとっては珍しいことで、(お茶菓子の他には)お菓子の袋一つももらわないことが多い。
母がパイナップルを切ったのを見たことがない。「うぁー、本当に切るのが上手ね!」と褒められても・・・。とにかく最高の熟れ頃でした。