お講で『歎異抄第十二条』

今日のお講は『歎異抄』第十二条だった。『歎異抄東本願寺発行(200円)紫色の言葉の意味が書いてあるものを一人一人持って来ていただいて、ずっと素読(そどく・そのまま読む)をしている。十二条は長いが、口に声を出して読んで感じることってあると思うし、みなさん読むのがずいぶん上手になった。

お講は一時間、始めの30分は勤行なので、お話は30しかない。今日は十二条の素読と同時に意訳をお伝えして、ほんの少し触れるだけで終わった。

第十二条と第二条、『歎異抄』の筆者と言われている唯円房には、まず十二条の問題があったのだと思う。勉強した者が念仏者に対して驕りひけらかし惑わせる、他宗のものと争いになる。それから善鸞の事件。そして、耳の底に留まる親鸞聖人の第二条の言葉が展開されるのかもしれない。

第二条を振り返りながら、「同時の旅は命がけであったという、坊主の先生の戯れ言に聞き飽きたので、なにが命がけなの?ということを証明したい」といって、今、東海道を京都まで歩いている青年を、紹介しみんなで心配した。なんでも、雪が降って当たり前な北陸には降らず、関東では降っているということだから。