腹痛と一緒に、乗り切ったこと。

腹痛がまめに襲ってくるので、リビングルームのコタツの中に住んでいた。痛くない時が少しあると、送られてきた配布物『真宗』や『同朋新聞』を見たりしていた。

お陰でいろいろ考えた。『同朋新聞』12月号の「・・・―薬物依存症に苦しんで」倉田めばさんのインタビューも気になったが、もっと小さい枠の

「戦争は最大の罪悪」と訴えた竹中彰元師の歩みに学ぶ
竹中彰元師
1867年、明泉寺生まれ、真宗大学等で学んだ後、本山特命布教師として活躍。日中戦争が始まって以降、「戦争は最大の罪悪である」と戦争の本質を見抜き、身をもって戦争に反対。「戦争は悲惨なことだ、一体戦争は罪悪である」「徒(いたずら)に彼我の生命を奪い莫大な予算を費(つか)い人馬の命を奪うことは大乗的な立場から見ても宜(よろ)しくない。自分は侵略のように考える」などの発言により、陸軍刑法に違反するとして禁固4ヶ月執行猶予3年の実刑判決を受け、それに準じて宗派からも1938年に「軽停班3年」の処分が下され、布教師の資格を剥奪される。師はその後も志願を曲げることはなく、敗戦直後の1945年10月21日に亡くなられた。

に、注目した。高木顕明氏にしてもそうだけど、<「戦争は最大の罪悪である」と戦争の本質を見抜き、身をもって戦争に反対。>するというこことこそが「私もなりたい」という偉人の姿だと思う。


先日ある方から北畠道龍という方の生涯を紹介していただいた。彼が尊敬するその人を素晴らしい方だとは思えなくて、本当はそれからずっと悩んでいた。いろんな価値観がある。自分と同じでなければ語れないのだろうか。そして、「あなたと違う」その価値観はなんだろう、と考え悩み続けていた。


出た答えがこの小さな枠だった。私の尊敬する僧侶は、戦争で「常勝将軍」ではなくて、命を懸けて「戦争は最大の罪悪である」と発言する方だと思う。

同時に自分の殻から一歩も出てこられないから辛かったこともわかった。違っても共に歩めることだってあるのだ。まあ戦争だと難しいな。
腹痛と一緒に乗り切ったこと。