「左義長」ってなんですか

月忌参りの帰り道、正月のしめ飾りを手に歩いている人を見かけた。視線の先の神社に「左義長」の看板があった。小学生の時の学校行事で、グランドにキャンプファイヤーみたいのをして、習字を燃やしていた。その非日常性が微妙に楽しみだった。「字が上手くなるようにとねがう」と教えられた気がする。
しばらく進むと田んぼバイク(カブ)の前のかごに、しめ飾りをいくつか入れて、右ウインカーをつけっぱなしでじいちゃんが走り去った。
左義長」っていうのはしめ飾りやいらなくなった御札やお習字を燃やすの?本当にわからない、世間知らずな真宗門徒である。
しめ飾りは使わない、御札はない、「習字が上手くなりますように」なんて個人的なことを仏さんにはたのまない。むしろ「そういうことをねがうというのはなんなんか」と立ちすくまねばならなくなる。こうなるとねがうと余計面倒になる。
処分を依頼された野位牌や骨壷の袋、それから祠堂経の時に使った祠堂札なんかは、ランダムに燃やしてるよ、当寺は。それらが畑の肥やしになることも珍しくない。
この15日をもって正月が終わって、「寒中見舞い」になるんだろうな。