宗教は違っても人間は変わらない

門徒が嘆いた。「妹が死んだ、葬式が神式だった。妹は死んだらどうなるの?どこへいくの?と苦しんで、私だけとうちゃんともかあちゃんとも違うところへ、高天原(たかあまはら)へ行ってしまうのやね、と悲しんだ」と言った。

「宗教は違っても人間は変わらないですよ。」
と佐野さんは言った。
死んだ妹さんの悲しみというよりお兄さん自身の悲しみ。人間は変わらない、宗教が違っても。