御正忌を勤める17:30

お勤めは「真宗大谷派勤行集」を使って、正信偈草四句目下、念讃淘三、和讃(56頁)三朝浄土の大師等、次第三首、回向願以此功徳。御文は(62頁)御正忌。

御正忌を私の村では「七昼夜」(ひっちゅうや)とか「御七夜」(おひちや)という。本山では「御正忌報恩講」を七日昼夜勤める。末寺では「報恩講」を勤めて、(あらためて本山の御正忌報恩講近くに)「御正忌」を勤める。だから「御正忌」の御文は「報恩講」のことで、報恩講に参った人と共に蓮如上人が聞思したこと、報恩講をお迎えして蓮如上人が大切にすることが書かれていると思う。

当寺の報恩講初夜の御伝鈔拝聴の参詣者はごくわずか。今年から御正忌は「御絵伝」を(内陣でなく)本堂に掛けて、「御伝鈔」の内容について確認していこうと思う。
先日11月21日から28日に御正忌報恩講が勤められ、本山の仕事で25日の御伝鈔に会うことができた。その時にいただいたパンフレットの「御伝鈔」の説明を読む。
御伝鈔は・・・<「御絵伝」は下から上へと順々に宗租の行実がわかりやすく描かれています。>のところで、「前も聞いた!」と大声でいう人がいたが、私は困ったな、の顔で、無視して読み進める。

御伝鈔についてたいへんわかり易い本が東本願寺から出ている。(教務所で買うと社員割引的に二割引、今までつい買い忘れる。)近くの図書館にあるので、実は今朝慌てて借りにいったら休刊日だった。もうまとめている暇はなく、しかたなく(オレンジ色の)御伝鈔の稽古本をたよりに「霜雪というのは、天皇の側近です。」などと少し言葉の説明をしながら一幅目をざっと目を通した。不手際を詫びて、来年はもっとしっかり勉強しますと宣言する。

帰宅した住職に「あの人、また、「前も聞いた!」っていうのよ(怒)」と言ったら、(いう人は一人しかいないから誰かわかっていて)「帰れ!」と怒鳴った。
「なに?どうしたの調子が悪いの?」と私。「なんか風邪ひきそうなんだ・・・」。
・・・やっぱり。彼は調子が悪い時と寝起きは激しく怖い(笑)。そんな住職の一言で、なんだかムカムカがおさまった。

彼女は以前月忌参りのお布施を(村で、一回米一合そうでなければ500円と決まっている)一回192.5円×24回(二人分12月)のメモと共に持ってきて、電話での説明の後、家に来て説明するので、私が怒鳴りつけた事があった方。いまだに村であっても目をそらす。私が法話当番の時に参詣に来ることはないのだが今回は(お互い)計算違いだったよう。言われるとわかっていれば対処法も考えていたかもしれない。彼女はおじいちゃんが話をしている時にも「前も聞いた!」と大声でいうことが何度かあったが、法話中に「前も聞いた!」ということに対してもゆっくり考えていこうと思う。