『日本 心の仏像(NHK)』を観ました。

今日は土曜日で曇り。昨日の門徒総会の疲れからか、ただ曇りだからか、なんとなくぼーっと眠かったり眠ったりの一日だった。土曜日は『なんでも鑑定団』の再放送を楽しむ。その後チャンネルを変えたら、あなたのアンコール サタデー『探検ロマン』をほれぼれと見る。ピラミッドは従来聞いてきた「王の墓」ではなく、「精霊のための儀式を行う場」として壮大なものが建てられた、ということだった。後半をビデオにとって、何をしたかな?夕方になって娘をお昼寝に誘い、後半をのんびり見た。その次のNHKスペシャル「脱談合」も真剣に見る。○○建設の営業が亡くなったということにぼやっとひっかかった。


それから、『日本 心の仏像』が始まった。半年かけて視聴者と共に作るということ。私も「広隆寺弥勒菩薩」に一票、入れとこうか。
NHK 『日本 心の仏像』HP
http://www.nhk.or.jp/butsuzou/kaimaku/index.html

インド北部で仏像が生まれたのは2世紀頃、以来仏教の教えと共に中央アジア、東南アジア、そして中国へと伝えられる。しかし、相次ぐ戦乱や仏教への弾圧の中で、多くが失われたり打ち捨てられていった。シルクロードの最終地点日本。仏教が伝えられたのは6世紀の頃、今にいたるまで数千百年にわたって仏像は人々の信仰の対象として大切に守られてきた。これほど多くの仏像が破壊を免れ、今に残されているのはアジアでも極めて稀な事。・・・日本はまさに仏教大国 (数十万体) 。

千住博という人と柴門ふみ。仏像が「美しいし綺麗」と力説していた。仏像は日本人に(21歳でも)すっと入ってくる。一番大切なのが、そういう像が優れた作品であるということで、非常に美しい。例えば十一頭が(あるなんて信じられないが、)あっても美しい。手が千本あっても美しい(これらは下手な人が作ると気持ち悪くなる)。造形が圧倒的に美しい、美の力・・・


信長の焼き討ちや、廃仏毀釈の受難の時代をどう乗り切ったか、今日は「日本人の原点」の仏像を紹介していた。ナビは中沢新一、東北の山奥に、神職が山の中を30分歩いて山の茂みから、仏像の入った箱を抱えてきた。飛鳥仏が立派なお寺の内陣でなくコブシの林の山奥にある。そこには小さな、頭に三つ花をつけた菩薩像が入っていた。花飾りをつけているのは百済特有の6世紀の仏像なのだという。ご開帳を見守る農家の人たちは「仏像が濡れていたら豊作だ」とか口々に言い合う。中沢はすごかった。それをエロチックなことをみんなで言い合って性的なことと関わっているだとか、観音像を男性の性器だとか、山の神が産んだ子どもなのだとか言っていた。


日本人が作り始めた仏像は、「十一面観音」「薬師如来」これは自然の中のもの、「十一面観音」―水の神、ヘビの神。「薬師如来」―植物から薬効、薬をとる、薬師の根源は自然。仏像が自然と人間を結ぶもの、つなぐ回路、と話していた。


ビデオが切れてしまってがっくり。これは続けて観たいなぁ。私はこれまで、「豊作・豊漁を祈る」ということが非現実的でくだらないことだと思ってきた。「安全・健康」そんなものを祈るから不自由なんだと思ってきた。なんか違う気がしてきた。もし違わなくても問い直したいと思う。また、太田さんの講義の1-6慈円が勧めた日本を仏教と神道の呪術的な力でもって治めていくということと、この仏像たちが守られてきたということは、別のことではないとも思える。