これ、あげようか

いとこのあっちから椅子をもらった。子ども用の椅子でくまちゃん絵付き♪甥っ子が6年間愛用したのだという。あっちのうちはきれいだ。あっちはいらないものがあるとすぐ捨ててしまうか、人にあげてしまう。これってきれいを保つコツだと思う。

捨てられないあたしは、「あげようか、(いらないなら捨てるけど)」といわれたら使わなくてももらってしまう。もちろんもう一人産む気なんてない。姪が来た時にちょうどいいと思った。おや、これは、そこそこのお尻なら大人でも座れるぞっ。

こうして我が家の椅子はようやく5つになった。大家族なのにこれまでは子ども用が一つ、あと三つしかないため、母と私はどちらかが立って食べることもしばしばあった。なぜ、新しい椅子を買わないのか、と聞かれることもよくあった。お尻をのせるところの真ん中が破れて裂けていても、赤2白1とちぐはぐでも、使えるから使っている。しかも今回、一つ増えたから、揃った椅子の購入は当分見送られる。

娘が「これは誰の?」としきりに聞いていた。もちろん「決まっていない」。しかし、なんでも彼女のものになるのはいけないことだから、多少ふてくされても、「あんたのはミッフィーちゃんのでしょ」と言い通すことにする。

一人っ子の娘が「これ、あげようか、」とちょっと大切なもの(ポケモンステーショナリーやシール)をしきりにくれるようになった。これって見たことのある光景。これってなんだったけ。人にものをあげることで自分に関心を向けよう、愛されようとすることってなんだか不安。あん?もしかして、あっちは、私に愛されたかったのか?あっちのことはよくわからないからいいんだけど、どうなんだろう、人にものをあげることって、素敵なことなんだけど、娘のは下心がみえみえ。ママ困ったな。