平成19年年賀

もう今年は年賀状を送る事がないだろうから、こっそり一部公開。
浄土真宗に帰すれども
  真実の心はありがたし
  虚仮(こけ)不実(ふじつ)のわが身にて
  清浄の心もさらになし
 『正像末和讃』「愚禿悲歎述懐和讃」 (親鸞聖人が作られた和歌)
浄土真宗」の教えは、浄土を真まこと(=真実)とすることを宗むね(=中心)にする教えです。それを念仏の教えともいいます。念仏の教えは聞いて偉くなっていくものではありません。どんなに自分が真実ではない生き方をしているか、うそ偽りばかりである、美しいこころを持っていない、そんなことを浄土という真実から知らされるのです。
親鸞聖人は自らを「愚禿ぐとく」(おろかなはげ=中途半端なもの)と名のりました。「自分はダメだと一人で泣かなくてもいい、ワシも中途半端」と 勇気付けてくれるようです。