じいちゃん苦しそう

映画が終わって、銀だこを食べて、ふとスマホをみると家から着信伝言があり、かけてみると母が切羽詰まった感じでじいちゃんの容体がおかしいと言った。帰宅すると、いつもに増して呼吸しずらい感じ。話しかけても反応が鈍い。私が話しかけると目玉は動かす。さっきまでは無反応だったとか。それでもじいちゃんは、一生懸命に呼吸をして、口をもごもごし始めた。もごもごするといつも怒る母が、もごもごしたことに安心したようだった。じいちゃんは母が食べさせたみかんを少しすすった。
土曜の夕方だから、かかりつけのお医者さんは電話にでない。私は、臨終を看取ったことのある妹と、お世話になっているケアマネさんに連絡した。ケアマネさんは先生に連絡をとった。先生は東京へいっておられるのだそうだ。そのうち母が落ち着いてきた。いつもと違うと思っても、臨終の時がいつかわからない。大丈夫だという思いが先に立つ。それでも用がなければ出かけたくはない。