改めて思う

先日近くの報恩講で御老僧が法話されていた。うちのじいちゃんの少し後輩。長い長い年月を布教されている、一体なにをそんなに話すことがあるんだろうと正直思った。その語り口調に、おじいちゃんが布教している最中に、村のかあちゃんが「この前も聞いた!」と叫んだことを想い出した。

2 それ、八万の法蔵をしるというとも、後世をしらざる人を愚者とす。たとい一文不知の尼入道なりというとも、後世をしるを智者とすといえり。しかれば、当流のこころは、あながちに、もろもろの聖教をよみ、ものをしりたりというとも、一念の信心のいわれをしらざる人は、いたずら事なりとしるべし。
「御文」蓮如上人 五帖目二通

月参りに行って御文をあげる。毎度蓮如さんの言葉って好きじゃない。だけど、そう、「一念の信心のいわれ」こんなに大事なことないな。「この前も聞いた!」といわれても。