聞いてくれる人がいる限り

気が重かった老人センターの法話が無事終わった。お寺に聴聞においでる方の前でお話しすることばかりなので、そうではない場では、何を話すべきなのか毎度頭を抱えてしまう。頭を抱えたところでいつもお話していることと違うことなど話せない。唯念仏、その他に話すこともないのであった。
今回悩んだ末、弱った…と一言愚痴った私に、「聞いてくれる人がいる限りご縁を結ばせていただかなければ…」と声をかけてもらった。そんな思いで一座一座を大切にされておられる方を心強く思った。
予想に反して、おばあちゃんたちは目を輝かせて聞いてくれた。娯楽にもなれないけれど、聞いてくれる人がいる限り、先達の思いを受け継いでがんばっていこう。
ちなみに今回は東本願寺発行の『報恩講』という小冊子の「生まれた意義の回復を」真城義麿氏の言葉を紹介した。ちょっとはまっている。