羽ばたくじいちゃんフェニックス

11月27日朝じいちゃんが救急車で運ばれた。前日の朝まで家中ウロウロして食い物をあさっていたのに、昼頃からぴたりとその動きが止んだ。トイレにも行かず、夕食朝食にも手をださない。ベットに寝て目を開けたままになってしまった。
一晩様子を見た母は早朝かかりつけの町医者さんに電話し、救急車を呼ぶことになった。ものの数分で救急隊員が駆けつけてくれてじいちゃんを担架に載せた。これまでなら「病院へ行くよ」と声をかけると嫌がって駄々をこねていたのに、そんなことさえなく、その身体はぴんとして、硬直しているかのようでされるがままだった。
高齢になってくると、正常な箇所がないくらいで、じいちゃんの場合は、脳梗塞の陰有り、心臓も危険、どこが原因で今回こうなったのか言えないくらい、もうどこもかしこも弱っている。もし手術をするとしても麻酔が危ないということがある。そんなわけでもうだめかとあきらめかけていた。

ところが二日くらいたつと見舞いに来た母を見て、家に帰してもらおうと思ったか起き上がるような素振りを見せた。
そのうち点滴がとれて、流動食になり、元気にばくばく食べた。じいちゃんは食事介助に手間のかからない男で、意欲的にばくばく食べる姿以外は知らない。「だ、大便!」といってトイレに行くが、5分もしないうちにまた行こうとするので、とうとうウエストをベルトで縛られてしまった(笑)
29日夕食の介助に行った時には、もうお医者さんから退院の許可をもらえるはずだと確信した。
今朝、母が病院へ食事介助へ行った。退院の許可が出た。明日迎えに行く。
じいちゃんフェニックス伝説リターンズ、というか何度目よ?まあとにかく、よかった。
医者の話では水分不足ということだけで、今回のような症状が出ることもあるとのこと。これから食事はみじん位が望ましい。「寒い」ということが難題でもある。田舎は部屋が大きくすきまがあることが多く暖めるのが容易でない。寒さが増してくる今頃に毎年不調になっているようにも思う。これまで以上に丁寧な対応が求められるのだろう。