えんどうまめ

うちの畑には二種類のえんどうまめが育っている。ひとつはさやえんどう。さぬさやというのだと思う。もう一つはスナップえんどう。少し前まで毎日のように食卓にのぼったたけのこの代わりにこの時期はえんどうが大活躍する。


きぬさやには味噌が合う。お汁や煮物にする。いずれも鰹だしで、お汁にするときには具沢山に、煮物にするときは昆布も使う。しょうゆだしで卵とじもよくやる。スナップエンドウは厚みがあるので、ゆでて塩を振りサラダにしたり、バター炒めにしたりしている。冷凍保存も可能だから、にくじゃがや筑前煮などの色どりにさっと使うことがある。


畑では収穫係をすることが多い。料理するときは両先っちょを落としながら筋を取る、私は収穫するときに片方をとってしまう。昨日はえんどうをとりながら、隣の畑の村のおばあちゃんとお話して、おばあちゃんが帰られてからも黙々ととり、この畑に連れ出された友人たちのことを思っていた。「ご門徒さんからいただくことが多い、このさやえんどうは、こうして一個一個手でとっておられて、くださるものだということを、今まで知らなかった。」といった彼女の笑顔を度々想い出す。