たけのこの攻撃

はなれがたけのこにやられた。何度か見まわったはずなのに、気がついたら畳が数箇所盛り上がっていた。たけのこの頭によって板が今年も数枚破られていた。「ここも、ここも」と畳をあげると、カドに何かがいた。予感がして「なんかいる、なにーーー」と叫んで逃げた。私はヘビのお腹が怖い。まさにそれだった。小さくて水色だった。「ぎゃゃゃゃ、むりぃーーー」と叫んでダッシュで逃げた。


ヘビの中でも人間が好きなのがいるらしい。夜、ムカデよけにかとり線香を炊いていたら、お兄ちゃんが「人が好きなヘビが察知して寄ってくるよ」といって脅かした。本当だよ、青大将、家の周りによくいる。そういえば新聞に誰かが書いていた、ヘビがちろっと舌を出すのは人間が好きで出すのだと。きょ恐怖だ。


作業をお兄ちゃんと母に任せて震えていた私。青大将かと思っていたら、ヘビに対応した母いわく、黒くてきれいな模様があった、青大将やヤマガカシやシマヘビではないよ、めずらしいわ♪という。苦手なものはそれぞれ違うものだ。

親鸞聖人の和讃に見る蛇はかなり否定的。
正像末和讃
<第六首>
劫濁のときうつるには 有情ようやく身小なり
五濁悪邪まさるゆえ 毒蛇悪龍のごとくなり
正像末和讃 愚禿悲歎述懐和讃
<第三首>
悪性さらにやめがたし こころは蛇蝎のごとくなり
修善も雑毒なるゆえに 虚仮の行とぞなづけたる
<第六首>
蛇蝎奸詐のこころにて 自力修善はかなうまじ
如来の回向をたのまでは 無慚無愧にてはてぞせん

親鸞聖人も蛇が嫌いで、鎌倉時代もヘビは嫌われていたのでしょうね。


たけのこの攻撃についてを忘れてる。お兄ちゃんが板を買ってきて、無事元通りに直した。住職だけが作業現場に出向いてお礼を申したのだという。そして「あいつがいないとうちは成り立たない」とラブコールを送っていた。

蛇蝎(じゃかつ):http://nikouju.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_d533.html